爆発 ページ8
流星祭当日になった。
わだかまりを抱えたまま私は立っていた。
「はぁ……」
「どうしたの？」
「あの鈍感熱血ヒーローバカのせいで
昨日寝れなかったのよ……」
そう、
今日が嫌で嫌で堪らなくて
ずっとベッドで唸っていると朝になっていた。
お陰で目の下にはクマができており
全身から負のオーラが出ている。
「ま、まぁ頑張ろうね！」
ごめん、あんず。
何も頑張れる気がしない……
「あっ！おい！A」
「…………チッ。来やがった」
「おいおい！舌打ちはないだろう！
元気がないなぁ！大丈夫か☆」
「誰のせいだよ！！」
「そう怒るな☆はっはっはっ！
それでだが、まだ時間もあるから
屋台巡りしてきたらどうだ？あんずと一緒に」
グサリ
「なんだったら高峯や仙石も連れて行くぞ☆
あいつらも結構楽しみにしてたからなぁ！」
ブツン
「まぁ、それでもダメなら―――――――
バコン！！！
うおっ！？」
「……………違う。そうじゃない。」
「え？」
「私はそんなの望んでない！！
千秋の………うっ………
千秋のバカァーーーー！！」
「おい！？A！！」
「Aさん！？」
二人の声を無視して私は走り出した。
ああああああああああああ
やっちまったあああああああああ！！！
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作者名：胡蝶蘭 | 作成日時：2017年7月3日 0時
