59話。貴方side ページ10
人を救いたいという気持ちか。
たしかにあの行動をとったのはただ、ナオミちゃんたちを守りたい一心で起こったものだ。
また同じことができるとは限らないし、次こそ俺は命を落としてしまうかもしれない。
俺はどうしたいのだろう、どうなりたいのだろう。
俺が憧れていたものは昔から従兄の独歩兄さんだった。
独歩兄さんのようになりたかった。
独歩兄さんはいつでも正しかった。公共の規則を守り、なりたい自分になるための努力を惜しまず、何よりも人命を大切に生きてきた独歩兄さんのようになりたかった。
また、芥川との交戦の前、俺はどうにかしたくても何も出来ないことの歯がゆさを感じた。
誰かが死んでしまうかもしれないのに、何も出来ないという感情。
もし、武装探偵社に入れば俺は少しでも自分を変えることは出来るだろうか。
俺に人を救えるかどうかなんてわからない。でも、なにもしないでいるよりはましだ。
変わりたい。
自分に出来ることならなんでもしたい。
『福沢社長。俺を武装探偵社に入れてください。』
太「ようこそ、Aくん。武装探偵社へ。」
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空李(プロフ) - かなとさん» すみません、ご指摘ありがとうございます。 (2019年5月9日 18時) (レス) id: 154a99d2ca (このIDを非表示/違反報告)
かなと - オリジナルフラグをお外し下さい (2019年5月9日 18時) (レス) id: 483535372f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:空李 | 作成日時:2019年5月9日 17時