58話。太宰side ページ9
武装探偵社に帰り、怪我をした四人を与謝野女医に預けて一体どういうことだと騒ぎ出す国木田くんをどうどうと宥めたあとに社長室に向かう。
その途中、乱歩さんがいいんじゃない?とニコニコといつものように駄菓子をむさぼりながら見ていたことに気づき、やはりこの選択は間違っていないのだと確信した。
太「社長、太宰です。」
福「入れ。」
社長はいつものように机について数枚の書類を捌いていた。
太「社長、新人をもう一人、入れたいと思います。」
敦くんを入れたばかりであるため断られるかもしれないが、社長ならば彼の性質から武装探偵社に入ることを許可すると考えられる。
福「何故だ。」
太「彼は本来、人前で異能力を使うことは避けています。が、先程の依頼はポートマフィアによる罠であり、谷崎兄妹が重症を負った際、彼も怪我を負ったにも関わらず指名手配犯である相手に異能力を使って立ち向かいました。結果、彼も重症を負い意識を失ってしまいましたが、彼の行動は中島敦を動かした。」
彼の行動がなくても敦くんは同じ行動をとっていたかもしれない。
しかし、敦くんを動かすきっかけになったのは全力で芥川くんに立ち向かった国枝くんの行動だった。
太「彼、国枝くんには中島敦とは違った人を引き付ける、人を動かす力がある。だから、」
福「武装探偵社に入れたいということか。」
太「はい。」
きっと社長のなかで答えはもう決まっている。
福「太宰、国枝の目が覚め次第此処へ呼ぶように国木田に伝えてくれ。」
太「了解です。」
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空李(プロフ) - かなとさん» すみません、ご指摘ありがとうございます。 (2019年5月9日 18時) (レス) id: 154a99d2ca (このIDを非表示/違反報告)
かなと - オリジナルフラグをお外し下さい (2019年5月9日 18時) (レス) id: 483535372f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:空李 | 作成日時:2019年5月9日 17時