83話。中島side ページ34
杉「えっとえっといくらなんでも60秒ってのは、」
江「はーい、あと50秒ー。」
鬼だ、この人。
でも、杉本巡査を見て思う。
普段の僕は、きっとこんな感じなんだろうなぁ。僕だったら、絶対に60秒でなんて無理だ。
隣に立つ国枝さんに目を向けると、何やら考え事をしているようだ。
何か引っ掛かることでもあるのかな。事件を解決できそうだったり?
杉「そ、そうだ!最近山際先輩は、政治家の汚職疑惑と、ポートマフィアの活動を追っていました!たしか、マフィアの報復の手口に似た殺し方があったはずです。もしかすると先輩は、捜査していたマフィアに殺されて、」
太「違うよ。」
杉本巡査の推理を止めたのは太宰さんだった。その声は驚くほど低く、今までの明るく飄々とした姿はどこにもない。どこか恐ろしくも感じた。
太「ポートマフィアの報復の手口は身分証と同じで、細部まで、厳密に決められている。まず裏切り者に敷石を噛ませ後頭部を蹴り、顎を破壊。激痛に悶える犠牲者をひっくり返し胸に三発。」
敦「っ。」
ただ殺すだけじゃなくて、顎まで砕くなんて。
太「この手口はマフィアに似ているが、マフィアじゃない。」
『偽装?』
杉「偽装のためだけに遺骸に二発も撃つなんて、ひどい。」
104人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「文豪ストレイドッグス」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
空李(プロフ) - かなとさん» すみません、ご指摘ありがとうございます。 (2019年5月9日 18時) (レス) id: 154a99d2ca (このIDを非表示/違反報告)
かなと - オリジナルフラグをお外し下さい (2019年5月9日 18時) (レス) id: 483535372f (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:空李 | 作成日時:2019年5月9日 17時