FIRST LOVE 2【笠松幸男】

第55話 ページ12

貴方said
桐皇との試合はすぐに来た。皆空気が張り詰めている。


誰も話さないし、話そうともしなかった。私も何も言えなかった。


美「ウッシャーッ」

皆-あ「ﾋﾞｸｯ」

美「そんな張り詰めんな」

あ「み、美沙…」

美「緊張すんのはうちもわかるけど、このまま行ったら失敗するよ？」

笠「すまねーな。…この試合は相当厳しくなるはずだ。勝てるかわかんねけど、俺たちの、俺たちのバスケをやりに行くぞ！！」

皆-笠「おぉ！！！」

笠「あと、黄瀬」

黄「はいッス」

笠「エースとして頼んだぞ」


きーちゃんの胸に先輩が拳をあてる。



黄「ウッス！！」








会場に入ればすごい人の量。両チームのレベルもレベルだからかな？


大輝のオーラはすでに前回モードだった。ベンチからでもわかる。






あ「笠松先輩！」

笠「なんだ？」



私がいつも試合前に必ずやってもらっていたこと。



バッシーン




笠「イッテェ!!!!!」




背中を叩く。これが私のモチベーションを上げるためのものであり、今先輩にできる唯一の事。




あ「頑張ってください！」

笠「あぁ…あとでシバク!!」ﾆｶｯ



涙目になりながらベンチから離れてく先輩。ちょっとどころじゃない、めちゃくちゃかっこ良かった。

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