【呪術廻戦】運命を繋ぐ【両面宿儺】

ネタバレ厳禁っ!! ページ32

「これからAにやってもらう修行は〜」


どこからかドラムロールのBGMが聞こえてくる。ような気がする。


「ジャンッ！映画鑑賞で〜す!!」


たっぷりと間を取って、どこからか取り出したのはいくつものDVDケース。洋画から邦画、ホラーっぽそうなタイトルのものまであって、思わず顔をしかめた。


「嫌そうな顔しない。これも強くなるための授業なんだから」


まったく、と五条先生はため息を吐く。


私だってため息吐きたい。
ホラー映画はどんなものだろうと苦手だ。特に、急に大きな音や声で脅かしてくるものは心臓が止まってしまうくらいには。


「一応部屋は用意しておいてあるから、そこでお願いね。恵たちには僕から言っておくし」


はいっ、と渡されたケースの山。
まだまだあるからね〜の言葉に、絶望的な未来しか浮かんでこない。


「好き嫌いしないでちゃんと見るんだよ」と五条先生は念押しして、私がこれからお世話になるという部屋へと向かう。

こっそりハネればバレないでしょ──の、思考を読んだように「抜き打ちで様子見に行くからね」と振り返った。


「はい…………」


お母さん、おばあちゃん。今からもうお家帰りたいです……。









「あっ、そうだ。これ僕のオススメね〜、この映画に出てくる登場人物が──」


「すいません。私ネタバレダメなんで」




──────────────────────────
自分がネタバレされると純粋に楽しめない人間なので、それが夢主に反映されています。

映画の相棒→←無力、役に立たず

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す