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山田の運転する車の助手席に乗り込んで足を組んだ。彼の飲みかけのカフェオレを勝手に飲んでいると外で何処かに電話を掛けていた山田が目敏く気付き窓越しに無言の圧。飲み干すのはやめてやった。
少しして通話を終えた山田が運転席に乗り込んだので内容を聞けば、事前にエゴさんの言われていた通りこれから駅の方へ行かねばならないらしい。
「ブルーロック周辺は呪霊の危険度が上がってるし、いつ遭遇してもおかしくない……道中死なれちゃ寝覚めが悪いってことで」
「それは同意。ま、一応顔見知りだしどうせブルーロックに帰るのはワタシも一緒だもんなぁ」
「え? 日本の至宝と顔見知りなんすか」
「この間JFUの会見で会った」
「へぇ。日本の至宝も可哀想に」
「何が可哀想だオラ」
ぺしっと顬を小突いて、それから発進する車。駅まではここから約30分。山田の趣味で流しているヘビメタを聞きながら外の景色を眺める。やっぱりブルーロックから離れると呪霊の気配は一気に薄まる。ブルーロックを起点に空気が重いのは気のせいでは無さそうだ。
──「あ? お前……」
「や。糸師冴」
「会見場にいた子……」
「お前その見た目でブルーロックの関係者だったのか」
「まーね。ブルーロックの秩序と安寧を守るお仕事やってんの。君の送迎もそのお仕事の一環ってワケ」
山奥に立つブルーロックの最寄り駅と言えどもまあ遠い。その道中何も起きない保証は無い。特に日本の至宝と言われ世界に名を轟かせる人間となれば案の定呪霊や生霊の一つや二つ……と言ったところである。
話している時間も無駄なのでということで山田の車に糸師冴とそのマネージャー、ジローラン・ダバディを乗せ再び発進する。後部座席で我が物顔で足を組む糸師冴の姿にブルーロックの糸師を思い出しながら一応後ろ二人に配慮してかヘビメタから無難なラジオに切り替えた山田が話をし始める。
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ことこと(プロフ) - ぐらす。さん» コメントありがとうございます！ちょっと(というかだいぶ)ネジの吹っ飛んだ夢ちゃんのドタバタが見たくて自給自足……そう言っていただけるととても嬉しいです……!!ありがとうございます！ (6月1日 21時) (
レス) id: fe3705f0cd (このIDを非表示/違反報告)
ぐらす。(プロフ) - 夢主さんのキャラが好み過ぎて面白いです・・・！ (6月1日 1時) (レス) @page5 id: 6255010be3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ことこと | 作成日時：2023年5月31日 23時
