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「うっし集中集中!」
「何するの?」
「聴力を上げる」
「はい?」
「殆どの呪術師には術式っつって、生まれ持った超能力があるの。例えば火を噴いたり氷を作り出したり影を操ったり、そういうやつ」
「Aちゃんのは……」
「ワタシのはちょい複雑なんだけどまあ……ドーピングみたいなもんだねウン」
それはそうと、シー。
人差し指を口元に持っていきそう言えば察した面々が口を閉じる。真夜中、午前二時を回った時刻に起きている選手はまあいない。ので、今ここにいるメンツ以外で目ぼしい声があれば一瞬でわかるわけだ。そこで考えた、ブルーロック全体の音が聞こえるように聴力を底上げする。
ワタシの術式"
この施設には機械設備が多いせいか稼働音が少々邪魔だが、それでもわかる。この音は……この音は絶対ここでは聞かないだろう。
「見つけた。行ってくるわ!」
「Aちゃん!」
「皆はここで待機ね! ちゃんと連れ帰って来るし、何なら寝てていいよ!」
「できるかァ!!」
サムズアップでその場を去ってすたこらさっさと目的地へ向かう。今いた棟から二棟離れ、その二階にやってきた。そこは極稀に使用されるミーティングルームであった。扉は開いている。そして中からは濃い呪霊の気配。
きぃ、とドアノブを掴んでドアを開けた。すると目の前に広がるのは、歪な街並み。
……生得領域か。
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ことこと(プロフ) - ぐらす。さん» コメントありがとうございます!ちょっと(というかだいぶ)ネジの吹っ飛んだ夢ちゃんのドタバタが見たくて自給自足……そう言っていただけるととても嬉しいです……!!ありがとうございます! (6月1日 21時) (レス) id: fe3705f0cd (このIDを非表示/違反報告)
ぐらす。(プロフ) - 夢主さんのキャラが好み過ぎて面白いです・・・! (6月1日 1時) (レス) @page5 id: 6255010be3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ことこと | 作成日時:2023年5月31日 23時