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祟るというのは冗談で。まあまあ喧嘩も程々にして飯でも食って親睦を深めましょうやと促せば、再び青筋を浮かべるバーローくん。これも火に油なの?何が正解なわけ??
「仕方ないなあ。肉返すじゃん」
「いらねえ。余計なことするな」
肉を挟んだ箸をバーローくんに向けたが拒否られた。まあいらないというなら無理にあげはしない。バーローくんに差し向けていた箸をイサギくんに向けた。
「じゃあはい、イサギくん」
「え!?」
「こんな絶世の美女からのあーんなんて貴重だぞ〜」
「あ、はい」
一瞬顔を赤らめたかと思えばすぐにすん、と真顔に戻りそのまま肉をあーんで掻っ攫われた。もっと照れろや。
「美人は美人なんだけど言動が伴わないせいで全然ときめけないんだよね〜残念系ヒロインってやつ?」
「失礼だねえ!! いい? この顔とこのスタイルに性格まで良かったら完璧すぎるでしょうが」
「そういうとこだぞ」
「自分で言っちゃうところがなあ……」
「でも事実っしょ?」
「……否定はできない」
「不本意ながら」
そうだろうそうだろう。美人で性格よくてさらに強いまできたら神はワタシに万物与えすぎ罪で訴えられてもおかしくないんだから、今くらいで均衡を保ってるんだよ。神はワタシの性格ゴリラに感謝した方がいい。というか感謝したまえよ。
「さてと。腹も膨れた事だし、」
「あ? 仕事ってやつか」
「うむ。君たちが安心安全快適監獄生活を送れるように張り切っちゃうよ〜」
空いた食器を乗せたトレイを片手に立ち上がる。……タイミングが悪いなぁ全く。
仮○ライダーの変身音が食堂内に鳴り響く。当然面々は何事だと騒ぎ立てたがワタシは自身のスカートのポケットに入っていた携帯を取り出した。
「しもしも?」
「古ッ! つかなんだよその着信音……!!」
イサギくんの思わず出たツッコミに返事しようかと思ったが電話先の悲痛な声にうんうんと返事するのを優先する。
「どぉしたのぉアンリちゃん。そんな必死な声出しちゃって」
"じゅ!! じゅれ、じゅれい! 食堂に呪霊が向か、あ! 入ります!! 入っちゃいます!!"
「その言い方なんかえっちだね」
"ふざけてる場合か!!!"
「あ、エゴさん」
"さっさとどうにかしろクソ呪術師!! 1人でも犠牲を出したらお前も殺す!!"
「やだ熱烈な愛の告白〜!!? も〜しょーがないなぁ!」
言われんでもわかっとるわい。
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ことこと(プロフ) - ぐらす。さん» コメントありがとうございます！ちょっと(というかだいぶ)ネジの吹っ飛んだ夢ちゃんのドタバタが見たくて自給自足……そう言っていただけるととても嬉しいです……!!ありがとうございます！ (6月1日 21時) (
レス) id: fe3705f0cd (このIDを非表示/違反報告)
ぐらす。(プロフ) - 夢主さんのキャラが好み過ぎて面白いです・・・！ (6月1日 1時) (レス) @page5 id: 6255010be3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ことこと | 作成日時：2023年5月31日 23時
