メスゴリラが行くチキチキ呪霊討伐！ in 青い監獄

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「え、なん、う゛!?」


蛇の首らしき部分を引っ掴んで力任せに引っ張り剥がそうとするとやはり彼の口内に侵食した呪霊の一部が喉にでも引っかかっているのか苦しそうに嘔吐く。あまり時間をかけてやると可哀想だから、と腕全体に呪力を集中させてせいやっ、と振り抜いた。

腕を振った勢いで、士道の身体から離れた呪霊はトイレの壁にビタンとぶつかりその勢いのまま潰れてしまう。あちゃー、また力加減間違えちゃったな。うっかりうっかり。


「あ、どうだい士道くんや。無事?」

「ぉえ…………な、にし……う゛、ｺﾞﾎｺﾞﾎ!」

「吐きそ? 水いる?」

「いる…………」


意識ははっきりしてるし中身が出るほどでもなく済んだようだ。どうにか息を整える士道に医務室に置いてあった水のペットボトルを蓋を開けてから渡すと奪い取るような勢いでかっさらいそのままぐっぐっと煽った。


「ｯはぁぁぁ………… 何なんだよ一体……!!」

「どう? 身体の調子は。軽くなったっしょ」

「え? …………アレっ!? マジじゃん、超軽いんだけど!?」

「ふふふ、これがワタシの超パワーなのだよ。崇めたまえ、ははは!!」

「超すげえじゃん! 命の恩人、好きになっちゃう!!」


ねね、名前は?なんてーの?

もう復活したらしい士道が勢いよく抱きついてきてそう聞いてきたので正直に名乗ると、2度ほど名前を反芻してにっこり笑った。


「Aちゃん! 結婚しよ!」

「やだけど?」

「エー」

「ワタシより強い男になったら考えないこともない」

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