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教師は教師陣で集まり、自己紹介やら何やらを行わなければならないらしく、クルーウェルとは一旦別れて後で合流することとなった。
今はどうやら最初のダンスパートナーを決める為の時間らしく、生徒達は在籍高校関係なしにパートナー探しに勤しんでいる。
Aとしては煌びやかな空間に居ること自体好きではないし、クルーウェルとラギー、イデア以外の誰かと踊る気もない為、彼女は適当な壁に身を寄せてぼんやりとメインホールを眺めていた。
｢Aさん、こんばんは｣
｢おや、アズールさんではありませんか。こんばんは、如何致しました｣
｢どうもこうも避難してきたに決まっているでしょう。踊りたい相手は一人だけ、その女性としか踊る気はないと言っているのに聞かない女ばかり……なので、貴女のところに逃げてきました｣
｢成程。先程からご令嬢に睨まれているのは貴方が原因でしたか｣
｢執拗い女は嫌いです。やはりAさんのようにサッパリした方でないと｣
アズールはふん、とこちらを恨めしそうに見つめてくる女子生徒らを鼻で笑った後、Aに対して本来の柔らかい笑顔を向けた。
何時もの様な強気なものではなく、蕩けてしまいそうな程に甘くて優しい笑顔に周囲の女性達が黄色い悲鳴をあげているが、アズールもAもその声を尽くシャットアウトしている。
｢キーキーキーキーと、まるで猿ですねぇ｣
｢あはっ、すっげぇうるせー｣
｢ジェイド、フロイド、貴方達も集団から抜けてきたんですか？｣
｢当たり前ですよ。香水はキツく、ボディタッチも多いので、寧ろウンザリしていたんですから｣
｢マジであいつら臭い。声も高っけぇから耳痛くなるし……せめてAちゃんみたいに良い匂いさせろよ｣
自分から香る匂いはよく分からないし、声に関しては好きに変えれる為に地声を気にしたこともなかったAからすれば、三人から褒められていることは分かるものの、納得出来るものではなかった。
他者からの評価をてんで気にしない彼女にとって、三人から嫌われていないのならば良いだろう、位の認識でしかないのである。
ジェイドに凭れ掛かりながら、眉を顰めるて指で鼻を摘んでいたフロイドであったが、何かを思い付いたらしくAの前に移動した。
｢オレ、いつもみたいに絞めなかったからぁ、褒めてくれる？｣
撫でろと言わんばかりに頭を差し出された為、Aは溜息をつきながらも優しく彼の頭を撫でたのであった。
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神桜佳音(プロフ) - ゆるりさん» わざわざありがとうございます！更新楽しみにお待ちしておりますね！ (2020年6月13日 12時) (
レス) id: 8032f2476b (このIDを非表示/違反報告)
ゆるり(プロフ) - 咲桜さん» こちらこそ素敵なリクエストありがとうございました！ (2020年6月2日 22時) (レス) id: 6a421b584d (このIDを非表示/違反報告)
咲桜(プロフ) - リクエスト書いていただきありがとうございました！和歌のチョイスも素敵でした！ (2020年6月2日 21時) (レス) id: cb464004df (このIDを非表示/違反報告)
ゆるり(プロフ) - 神桜佳音さん» そっちもありましたね！ 何となく思い浮かんだ歌を書いてたので……くっ、そっちでもよかったのに……！！ 後で出させて頂きます！ (2020年6月1日 23時) (レス) id: 6a421b584d (このIDを非表示/違反報告)
神桜佳音(プロフ) - こんばんは！いつも楽しく読ませていただいております！最新の更新の話で百人一首が出ておりましたが、君がためで、監督生君は春のに続けたのでしょう？おしからざりし命さえもあったのでは…？と思ってコメントしてしまいました！更新応援しております！ (2020年6月1日 22時) (レス) id: 06bd6db604 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆるり | 作成日時：2020年5月18日 1時
