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絶望に顔を染め、嫌だ何だと泣き喚き、惨めにも足に縋り付いてくる男を引き剥がす。
廊下へと押し出してから、Aは部屋の中に落とされたサバイバルナイフを手に取ると、彼の顔スレスレを通して壁へと投げつけたのであった。
情けない悲鳴をあげる男を後目に、彼女はゆっくりと部屋の扉を閉めていく。
｢あぁ……それと、貴方が第二候補として考えていたリドルさんですが、今晩は私が護っているのでどちらを選んでも失敗に終わっていましたよ｣
ただ一言、それだけを残しておき、Aは完全に部屋の扉を閉めたのだった。
＊＊＊
翌朝。
清々しいとは言えないものの、ある程度気持ち良く起床出来たAは、朝食の準備を終えてから廊下の壁に凭れて皆が起きるのを待っていた。
一番最初に出てきたのはルーク、それに続くようにしてリドル、アズール、トレイと起きてくる中、ケイトだけが全く部屋から出てこない。
若しかして、と焦り始めた二人の背中を軽く叩きつつ、Aは深夜の襲撃時間に狙われたのは自分であったことを説明した。
｢なのでケイトさんは無事ですよ。寝ているだけでしょうね｣
｢あ〜〜、確かにケイトは朝が弱かったなぁ｣
｢全く……寝坊だなんて許されないよ。トレイ、一緒に起こしに行こう｣
｢はいはい、分かったよ｣
それから十分後、大急ぎで身嗜みを整えたケイトがリドルの小言と共に部屋から飛び出してきたのである。
いきなり知らない場所に飛ばされ、神経をすり減らすようなゲームに強制参加させられ、更には人間が亡くなる光景を見てしまったのだから、疲労が溜まっていても仕方が無い。
そう伝えると、ケイトは安心したように安堵の息を吐きながら、優しい笑顔を浮かべた。
｢今日の朝ご飯は何にしたの？｣
｢各種サンドウィッチと白パン、スクランブルエッグ、ベイクド・トマト、ソーセージなどです。私とユウさんの世界で、イギリスという国があるのですが、そこの朝食を再現してみました｣
｢へぇ、それは楽しみだな｣
｢何だかお腹が減ってきた……｣
｢A嬢の料理は何でも美味しいからね、楽しみさ！｣
｢大雑把ではありますが、カロリー計算はしてありますので……アズールさんも食べられると思いますよ｣
｢Aの作った食事なら何でも食べますけどね。ま、ありがとうございます｣
普段と変わりないような会話をしつつ、A達は食堂へと入っていく。
芳ばしく、食欲を唆る香りが肺を満たして、男性陣はゆるりと口角を上げた。
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太宰、乱歩などの頭脳派推し - いろんな世界に行ってるみたいなので、其処で知ったボカロなどを歌ってみてほしいです！歌ってみた的な。 (2022年3月14日 3時) (
レス) @page20 id: 6e38a4139d (このIDを非表示/違反報告)
ゆるり(プロフ) - 舞夜桜さん» リクエストですね、大丈夫ですよ！ 喜んで承ります〜！ 少しお時間いただきますね。 (2020年7月27日 21時) (レス) id: 6a421b584d (このIDを非表示/違反報告)
舞夜桜 - モブ男が夢主を襲う｢身体中を触ったり、叩いたりする」 それを目撃したキャラが激おこする。 とか書けますでしょうか？ 無理でしたら大丈夫です！ (2020年7月27日 20時) (レス) id: 7970974f99 (このIDを非表示/違反報告)
ゆるり(プロフ) - ミミズクさん» ありがとうございます〜！！ 無理してませんよ！ 楽しくやってますから！ これからも頑張りますね！ (2020年7月17日 9時) (レス) id: 6a421b584d (このIDを非表示/違反報告)
ミミズク - いつ見ても最高です！更新無理せず頑張ってください!!! (2020年7月16日 23時) (レス) id: e138928b3a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆるり | 作成日時：2020年7月4日 16時
