【歌い手】私の全てを受け入れて。ver.B【大型コラボ】 (ページ27)

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(この気持ち、なんだろう…)

目の前はいつもの坂田さんなはずなのに、コスチュームのせいでいつもとは違うというか、何か、こう…

「何か、イケナイコト、してるみたいやね？」

「っ！」

耳元へ唇を寄せて、私の心の中を覗いたかのように言う坂田さん。その優しくて色気を感じる声に、ぞわりという感覚と共に、身体が熱くなるのが自分でも分かった。

「わ、たしも、そう思ってました…」

メイクとかしてるからお姉さんみたいなのに、その瞳や柔らかな声はいつもの彼。
感覚がおかしくなりそうだけど、どこか高揚してる自分もいる。

おそらく真っ赤な自分の顔を見られたくなくて俯いたら、坂田さんはその顔を覗き込んできて、熱のこもった瞳で見つめる。

「んふふ。可愛えナースのAちゃん、もっと顔見せて…？」

そして、おずおずと目を合わせた私の、熱くなった頬をするりと撫でて、言った。

「ね、A、

ここは寝室やし…

…もーちょっと、イケナイコト、せーへん？」

さっき下着が見えたからそういう気分になっちゃった、と囁く坂田さんに、断る理由もなく。

コクリと頷いたら、また唇が重なる。

さっきよりも、長くて、深く。

求め合うように合わさっていた唇が離れて、目が合えば。

あとはそのまま、ベッドの上へ連れていかれて。

二人きりの秘密の、イケナイコトの時間が始まった。