【歌い手】私の全てを受け入れて。ver.B【大型コラボ】 (ページ23)

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コンコン、なんてノックは聞こえないままいきなりドアがガチャリと開いた。

A、なんて私を呼ぶ最愛の彼の声が聞こえた。振り向くことは出来なくてクッションに顔を填めながら淡々と話していくことにした。

『いきなりキレてごめん、でもねluz君は私自身じゃなくてくすぐらせてくれる相手が好きなんじゃないか、って最近思うようになっちゃったの、』

luz君が好きだからなんだよ、ごめんね。なんて加えて付け足して思いを告げる。

少し沈黙の間があって。どうしよう、なんて考えているとluz君が私の正面に来た気がした。

「顔見せて」

『やだ…』

「、なんで」

声のトーンで想像luz君のしょんぼりした顔。いつものキラキラとした顔からは程遠いのだろう。

なかなか正直になれない私。今だけはありのまま言葉が口から溢れ出てきた。

『luz君見たらもっと好きになっちゃうもん、』

「ほんっと、そーゆとこだよ」

嫌われてしまった、そう思った。もう気分はどん底で。もう生きていけないかもしれない、なんて思うくらいショックだった。

『えへへ、ごめんね』

傷ついてない、大丈夫。なんて事を分からせるために顔を見せ笑顔でそう言った。出ていくね、なんて言って。立ち上がろうとした。、

腕を強く引かれた。引かれた方…luz君の方へと倒れ込んでしまう。なん、で

『ごめ、』

「いつもはツンツンしてるのにいきなりそうやってデレてくるとことか、強がっちゃうとことか」

ぎゅっと抱き締めてluz君は言った。

「Aの全部が好き、Aだけが好き」