１章 恐怖の角 ページ2
2016年、冬のある寒い日のことである。
私は、現在M町の別荘地で一人暮らしをしている。
両親が今年の6月に亡くなってから、実家に従兄弟がちょくちょく出入りしているものの、それ以外は親戚とは一切連絡をとっていない。
今日は塾の帰りに、うちの町にある「茨の館」と呼ばれる図書館へ寄ってきた所だ。
最近、あることに気付いた。
私の愛読している、「ジョジョの奇妙な冒険」という漫画の「杜王町」という町が私のすんでいるM町とほぼ一致しているのだ。
４部主人公の「東方仗助」
私の友人に、リーゼント頭の「東方仍助」という男がいる。
ほかにも、虹村憶恭とか、岸辺露漫とか、山岸百合子とか、広瀬康治とか…。
読みが同じで漢字が違ったり、名前が少し違う人物がたくさんいた。
地形もほぼ同じで、なんとM町グランドホテルには、空条というハーフの男が泊まっているようだ。
試しに東方仍助に「スタンド出してみて下さい。」とお願いしたのだが、「知らねーっすよ」と軽くあしらわれてしまった。
スタンドまでは発動しないんだな。
これが今のところ、最大の疑問である。
「あ、Aじゃあねーかよ。塾の帰りかなんかか？送ってくぜー。」
「あ、東方仍助。」
特殊極まりないリーゼントは真冬でもご健在か。
「何でフルネームなんだよ。お前、本当に敬語抜けねぇのに、人のこと呼び捨てにするもんなぁ。」
「しょうがないですよ、生まれもっての性ですから。」
横から見ても、彼が整った顔をしているのは言うまでもない。
ハーフだという彼は、本当に東方仗助なんじゃあないかと思ってしまう。
「仍助、アンタ本当に"東方仍助"なんですか。」
「は？何いってんだオメー。」
変人がられた。
これは偶然だと受け止めるしかないんだろうか。
「お、家着いたぜー。オメー、勉強のし過ぎだぜ。A。きっちり休んで、明日はカフェ・ドゥ・マゴで憶恭たちとコーヒー飲む約束してっからよー。体調崩すなよー。」
頭をガシガシ撫でたあとに、じゃーな！と腕をふって帰っていく姿がとても可愛くて、弟がいたならあんなのがいいな。と思ってしまった。
家には誰もいないはずなのに、明々と明かりが点っている。
その事に何の不信感をもたず、私は大きくて重い扉を開けた。
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うゆ@uyu(プロフ) - 勉強は許可しないィィィ！！！ (2021年11月16日 17時) (
レス) @page9 id: e2f46f9938 (このIDを非表示/違反報告)
初流乃 - わ、お気に入りが！！21人の方に！？ありがとうございます (2017年3月21日 11時) (レス) id: f4cd32f168 (このIDを非表示/違反報告)
初流乃 - お待たせして、すみません！りんりんさん、応援ありがとうございました。無事、公立に合格しましたので、更新していきます！ (2017年3月21日 11時) (レス) id: f4cd32f168 (このIDを非表示/違反報告)
りんりん - 受験頑張ってください！！p(^_^)q更新楽しみにしています！！ (2017年1月14日 18時) (レス) id: fc8b7667f1 (このIDを非表示/違反報告)
りんりん - 受験頑張ってください。応援してます！！ (2017年1月13日 9時) (レス) id: fc8b7667f1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：初流乃 | 作成日時：2016年12月12日 14時
