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しばらくして、ようやく満足したのかエーミールさんは覗き込むのをやめた。しかし。顎を固定していた手は緩むことなくエーミールさんの顔が近づいて来て、唇を塞がれる。口を閉じる間など全く無くていとも簡単にエーミールさんの舌の侵入を許してしまった。
抗議の声はエーミールさんの口内に消えていく。蹂躙者は上顎をなぞったり、歯列に舌を這わせたり、舌を絡めとったりと好き勝手に暴れ回る。酸素が恋しくなった頃、固く尖らせた舌先が一番触れられたくないそこを抉った。
「っ！？〜〜〜〜〜〜〜〜〜！！！！」
ビリビリと刺激が続いて涙が滲む。痛いとエーミールさんの胸を叩いて訴えてみても弱くなるどころかしつこく責め立てられる。舌で防御をしようとも器用に剥がされ、体を引こうとしても両手でホールドされていて、逃げ場なんてどこにもなかった。
「んん"っ……ぅ、はぁ……ぁ…………！」
悔しい。悔しい……！どうしようもない熱が胸の内を焦がす。
普段であればこんなモヤシみたいなエーミールさんなんて。いや、今だって本気で抵抗すれば勝てるかもしれないのに。生理的なものか痛みによるものか。どちらにせよ涙で濡れた視界で鋭利な瞳がこちらをじっと見つめていた。
口を離したエーミールさんは邪悪に口角を上げていた。その顔に、息も絶え絶え先程と同じ質問を吠える。
「っ……やっぱり原因はストレスだと思わないですか！」
「ふふふ、思いませんよ」
だって、とエーミールさんが続ける。
「貴女、私のことなら何でも許してくれますもんね」
体を押されて後頭部が肘掛に触れる。顔にエーミールさんの影が落ちてきて、彼はさらに顔を寄せた。
「や、やだ……待ってください…………！」
「そんな可愛い顔をされて待てるわけないでしょう」
手で作ったバリケードはいとも容易く突破され、また無慈悲な侵入者が傷口を抉る。痛みで溢れた唾液が口の端から零れてソファにしみをつくる。涙に唾液にぐしゃぐしゃになった私の顔を見たエーミールさんの口角は背筋が凍るほど恍惚に歪んでいた。
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野菜(プロフ) - 冬のみかんさん» 嬉しいお言葉をありがとうございます！これからも「好き」と言っていただけるようなものをお届けできるよう2人で頑張りますね！ (2022年1月28日 9時) (
レス) id: 27822127af (このIDを非表示/違反報告)
冬のみかん - 初コメ失礼します。いつも見させていただいています！本当に好きです！これから続編の方でも頑張ってください！応援させていただきます！ (2022年1月28日 3時) (レス) @page2 id: b5169bd6bc (このIDを非表示/違反報告)
青条(プロフ) - 奏さん» コメントありがとうございます！イラスト素敵ですよね！お話読んでくださってありがとうございます。頑張って制作して参りますので気長にお待ちください……！ (2021年10月29日 21時) (レス) id: 3b14859680 (このIDを非表示/違反報告)
奏 - ぇイラストかっこよ。お話だけでも最高なのに!これからも作者様のペースで頑張ってください! (2021年10月29日 19時) (レス) id: 00420758bc (このIDを非表示/違反報告)
野菜(プロフ) - ラグさん» ありがとうございます！そう言っていただけて嬉しいです！ (2021年10月9日 19時) (レス) id: 5520a4b1a9 (このIDを非表示/違反報告)
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