【wrwrd】夢小説書いてるのバレたのですが【日替わり】

15種類の結果パターン

em「出来れば私だけを見てほしい…なんて」 - 2024年5月9日

外資系にバレた

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「ショッピくーん」
「なんすか」
「…。折角の家デートだよ、構って」
「今いいとこなんで後でお願いします」


ショッピくんはいつもこうだ。
ツンデレなのかクーデレなのか知らないけど、付き合い始めてからも中々構ってくれない。


そんな日々を送っていると、私はとある漫画にハマり、とあるキャラに夢中になっていた。

気がつくとそのキャラの夢女子になっており、夢小説まで投稿するようになってしまった。




ある日。
今日は私の家でデートすることになっていた。


「…何か前よりも漫画グッズ増えてません？」
「え？そう？まあとりあえずゆっくりしてってよ。今お茶とお菓子用意するね」
「ありがとうございます」


お茶とお菓子を取り、部屋に戻るとショッピくんは一枚の紙を私に見せつけた。


「何すかこれ。『夢小説プロット』って」


そのメモには、設定や話の流れが書かれている。
あーこれは…


「最近構ってアピールしてくれへんと思ってたら、これ考えたりするのに必死だったんすね」
「だって、ショッピくん冷たいし嫌われてるんじゃないかなって寂しくて、漫画読んでたら夢中になっちゃって…」


何馬鹿な事言ってるんだ私。
こんな時にすぐ責任転嫁するなんて。

彼は私をそっと抱き寄せた。


「…俺、本当は嬉しかったんすよ。YOUさんが俺にちょっかい出してくるの。嬉しさをあまり表に出すのが恥ずかしかっただけで」
「そうだったの…？」
「そうじゃないと付き合ってないっす」


私を抱きしめる力が少し強くなる。

…私、ちゃんと愛されてるんだ。


「嫌いだなんて疑ってごめんなさい、ショッピくん」
「いいっすよ。次から俺ももう少し素直になれるよう頑張りますから」
「…うん」



私も負けじと抱きしめ返した。

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