snitch and senior ページ20
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「今回のクィディッチの見所はなんと言ってもグリフィンドールのシーカー、ベル･カレデュラです！彼女は1年生という幼さでスリザリンの3年生、アイデン･ヒルトンに立ち向かいます！」
私の対角線上にいる彼、ヒルトン先輩。
体も厳つく、強そうな彼。
私よりも遥かに低い位置にいて彼もスニッチを探そうと必死に周りを見ていた。
何故か私は彼から目を離さず、じっと見ていた。
すると彼の目の前を金色のすばしっこい奴が通った。
そう、あれはスニッチだ。
彼も気づいたようですぐに追いかけた。
私もスニッチを捕まえようと必死に追いかけた。
「おっと！スリザリンのシーカー、アイデン･ヒルトンが動き出した！それに続いて物凄いスピードでベル･カレデュラがスニッチを追いかけます！」
実況が流れるとより一層会場が盛り上がっていく。
ヒルトン先輩と私が並んでスニッチを追いかける。
「ベル、君は1年生だろう。俺に勝てるとでも思うのかい？」
「…」
「ははっ、スニッチを取るのに必死で会話も出来ないのかい」
そう言って私を笑っている。
鬱陶しさに耐えきれず私は会話を続けた。
「先輩。もし私が貴方の立場ならもうとっくにスニッチを取って試合を終わらせているわ。」
「っ…生意気な1年生だな。これだからグリフィンドールは。」
この言葉を残して先輩はスニッチを取らずに逸れて違うところに行ってしまった。
「何故だ！？アイデンがスニッチを取らずに逸れて行った…！？！」
私はそのままスニッチを追っていた。
追っているうちに向かい側から何か来るのを感じ取った。
でも私はスニッチを取ろうと真っ直ぐ飛んでいると
向かい側から来るものが何か分かった。
ヒルトン先輩だ。
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作者名：Johannes | 作成日時：2021年3月20日 23時
