私のポートレート ページ3
「Aさんって器用にこなしはするけど上達は見込めないよね」
知ってる
「普通過ぎてつまんない」
悪かったね
「しかもちっちゃいせいで目立たない」
身長のことは触れないでよ
劇団に所属していた頃の私。
何もかも平均的だから、褒められるなんて無かった。
劇団には貢献なんてすることも出来ず、只セリフのない、出番なんてほんの少ししかない役を貰って演じるの繰り返しだった。
だから、軽く心を閉ざしている状態だった。
モウ何モカモ嫌ダ
この状況から逃げ出したいからか、劇団をやめた。
今思えば、タダの現実逃避だ。
だから、当時はやっとの思いで辞めたのに気分は晴れず、半閉じこもり状態だった。
学校は行かなきゃ将来困るからその為にお昼は学校に行って。
それ以外は自室で声を押し殺し泣いていた。
次第に泣くのにも飽き、PCやスマホを開きゲームをするようになった。
空っぽだった私は、ゲームをやる事によりその穴を埋めようとしていた。
暫く経ってご飯を殆ど食べない私を心配した両親は、とある人に相談をしたそうで。
「Aちゃん、うちの劇団のマネージャーやってみてくれないかな?」
そのとある人は私にそう提案した。
これが、私の人生の分岐点だった。
To be continued…
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摂津至 - 凄く面白かったです!続きが楽しみです!更新頑張って下さいね(*^^*) (2018年3月10日 20時) (レス) id: 2c38c5a086 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:じぇま | 作成日時:2017年7月27日 2時