イナズマイレブン～脅威の侵略者編～第7巻 (ページ34)

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（３１２）"癖" ページ34

円堂「みんな行けー！ゴールを奪うんだ！」

吹雪がアイスグランドでコラルからボールを奪い、マフラーに触れる。

オレンジの目に変色した吹雪は、まるで吹き荒れる雪風のように加速する。

吹雪「オレの出番だあああっ！」

吹雪が強引にシュートを打つ。

だが、相手のGK技・ブラックホールは普通のシュートを止めるなんて造作もない事だ。

レーゼ「ほう……」

再びジェミニストームの攻撃。

塔子がリームを足止めし、染岡にボールを渡そうとした……

が、吹雪が軌道上へ割り込み、パスカットする動きでボールを受け取った。

染岡「……！吹雪！」

吹雪「ゴールを奪うんだろー？オレに任せとけば良いんだよ！」

守りが甘くなったところへ一気に攻めるも、ジェミニストームのカロンがフォトンフラッシュで眩い光を放ち、ボールを奪取される。

染岡「決められなかったじゃねーか！何考えてんだよ？！」

吹雪「いーから見てろ！本番はこれからだ」

再び、ボールはパンドラへ。

鬼道は睨むように動きを探ろうとしていた。

一之瀬「……！そうか！」

一之瀬が声を上げ、イオにまたパスを出す隙を突く。

一之瀬「フレイムダンス！」

ブレイクダンスの動きで巻き上がる炎は大気を操り、イオからボールをクリアする。

レーゼ「まただと？バカな！」

風丸「やったな！すごい技じゃないか！」

鬼道「何故わかったんだ？」

一之瀬「癖があるんだよ。パスを出す方向がわかるんだ」

風丸「癖が？」

塔子「宇宙人にも癖があるんだ？」

一之瀬の活躍で、またパンドラからボールを取る。

吹雪「さぁ、オレにシュートを打たせろ！」

一之瀬「よし！」

レーゼ「奴を止めろ！」

レーゼの指示で、マークが吹雪に集中する。が、それも見かけだ。

吹雪「来たな！染岡！」

染岡「……！」

吹雪の見事なフェイントで、守りの浅くなった瞬間に染岡が新技・ワイバーンクラッシュで1点を奪った。

……ジェミニストームの、初失点だ。

レーゼ「我々が、失点？こんな、事が……。我々エイリア学園が、ただの人間に敗れるなど、あり得ない！あってはならないのだ！」

ドリブルする風丸からボールを掠め取り、ディアムと共に猛スピードで上がってくる。

円堂「ディフェンス！来るぞ！」

レーゼとディアムが同時にボールを蹴り、2人技を繰り出す。

「「ユニバースブラスト！」」

塔子と壁山の連携でパワーダウンを図り、円堂がマジン・ザ・ハンドで食い止めた。