イナズマイレブン～脅威の侵略者編～第7巻 (ページ33)

今日:1 hit、昨日:23 hit、合計:13,766 hit

（３１１）対抗策ページ33

ボールを持ったレーゼが駆け上がる。

その動きを、円堂は見逃さない。

円堂「右だ！」

吹雪「うん！」

すかさず吹雪がアイスグランドで華麗にボールを奪う。

紺子「いいぞ、吹雪くん！」

雪野「あのスピードには、誰だって叶わないだあ！」

風丸「やっぱりすごい！」

染岡「…………」

壁山「吹雪さんのスピードがなければ阻止できなかったッス！」

カヤ「アイツDFにしたのはこのためだったのか！」

レーゼ「我々のスピードに慣れてきたか。最低限の学習能力は持っているようだな。……だが、ここまでだ！」

パンドラに短いパスを出す。

一之瀬と鬼道がマークを変えると、これまでとは明らかに違う流れにパスを出してきた。

鬼道「何だこのパターンは？」

イオがレーゼにボールを戻した。

足でボールに回転をかけるレーゼは、フィールドのセンターサークルからシュート体勢をとった。

レーゼ「アストロブレイク！」

塔子のザ・タワー、壁山のザ・ウォールの二重ディフェンスをたやすく破られ、円堂の爆裂パンチを粉砕してそのままネットに叩きつけた。

前半を終えた上に、先制点を取られた。

レーゼ「わかっただろう？人間は、我々に勝てるはずが無いのだ」

円堂「……っ」

＊

塔子「チックショー！あのシュート止められなかった！」

壁山「くやしいッス！」

円堂「でも、あの二重ディフェンスとマジン・ザ・ハンドなら防げるはずだ！三重なら、鬼に金棒だろ！」

瞳子「吹雪君。シュートは解禁よ。後半はFWに上がって。点を取りにいくわ」

栗松「でも、ディフェンスはどうするでヤンス？」

チトセ「心配無い。みんな、相手の動きについていけている。少々手薄になっても、問題は無いだろう」

円堂「オレも、もう大丈夫です！」

瞳子「……わかったようね」

春奈「どういう事？お兄ちゃん」

鬼道「俺達はスピードに対抗する特訓をしたが、実際にやつらのスピードに慣れるには時間がかかる。だから前半は守備の人数を増やしたんだ」

葉月「失点のリスクを減らして、相手のスピードを掴むため、だよ」

目金「それじゃあ、吹雪君をディフェンスに専念させたのは……」

リク「中盤が突破された場合、吹雪さんなら防げるから、ですね！」

円堂「吹雪、どんどんゴールを狙っていけ！」

吹雪「うん、やってみるよ！」

パンドラ「奴等は我々の動きに適応し始めています。油断は出来ません」

レーゼ「人間め、我々に抵抗しても無意味だと教えてやる」