イナズマイレブン～FF編～第2巻 (ページ1)

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（４９）練習後ページ1

未だに必殺技が身に付いていない雷門中。

あと数日もすれば、一回戦の野生中との試合が始まってしまう。

風丸「フットボールフロンティアが始まるっていうのに、必殺技の「ひ」の字も見つからないなんて……」

円堂「諦めるなよ！」

風丸「諦めてるわけじゃないよ。ただ、最悪の事態も考えておかないと……」

豪炎寺「新必殺技が見つかったとしても、身に付けるまでは練習が必要だ」

円堂「うーん……ま、なんとかなるさ！」

風丸「なんとかって……」

前向きすぎて、無責任に程近い円堂の言葉に風丸はただ呆れるばかりだった。

カヤ「いやー、今回の戦いも楽勝だったな！」

リク「はい！特にリーダーとチトセさんの、あの銀行強盗を足止めする瞬間は、鮮やかでした！」

円堂たちが淡々と話をしていると、曲がり角からフードパーカーの4人組現れた。

円堂「天空！水狂言！」

カヤ「ん？あぁ、昼間のオレンジバンダナくんじゃん」

豪炎寺「何っ？水狂言だと？」

風丸「知ってるのか、豪炎寺？」

豪炎寺「知ってるなんてどころの話じゃない。青龍中サッカー部DFで、その狂言のような鮮やかさと運の判断から、別名『狂言ノ判断師(ジャッジメント)』とも呼ばれている。密かに有名な選手だ」

円堂「えっ、そんなに有名なやつだったのか？！人は見かけによらないものなんだなぁ……」

カヤ「おいおい、どういう意味で言ってんだそりゃ……」

円堂「天空。…あのさ、これからオレたち、雷雷軒で作戦会議しようと思ってんだけど来ないか？」

聖悟「話しかけんな」

リク「雷雷軒っすか？あそこのラーメン美味しそうですよね～。一度食べてみたかったんです！」

聖悟を誘う円堂の言葉に、長身の水色ポニーテールが目を輝かせた。

チトセ「ちょっとくらい、寄り道してもいいだろう。今日は妹が友達の家に泊まりに行ってて俺1人だから、な？」

クールな美形の黄髪も、水色ポニーテールに賛同した。

聖悟「…………」