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[神威]


朝。

城の窓から、海を眺める。




神威「はぁ……」




陸奥「おや、ため息か?」



一人で眺めていたはずなのに、
後ろから声が聞こえたので振り向くと

俺の護衛の凶暴女、陸奥がいた。




神威「部屋入るならノックしろと言っただろ。」



陸奥「ノックしたのに返事がなかったから来たんじゃ。」



そんなに俺は考えに集中していたのか。
そう思うと、陸奥が俺の横にきて同じように海を眺め


陸奥「おまんを助けた女を探しているのか?」


っ………。
この女は察しが良いから困る。



神威「あぁ。そうだよ。」




俺はあの嵐の次の日から、
自分を助けてくれた女を探している。

雷に船が打たれて海に落ちて、
泳いで陸まで行くことは出来ない訳でもなかった。


けど海の中で美しい人魚が、俺に向かって泳いでくるのが見えたんだ。

だからわざと気絶したフリをしていたら、
彼女は俺を助けて陸まで運んでくれた。

俺が目を開ける前に、彼女は歌いだした。
本当に綺麗で、ずっと聞いていたいような声をしていた。


その時に俺は彼女に一目惚れした。


だが俺が声をかける前に、城の者が来てしまって
彼女は海に戻ってしまった…


あの時寝たフリしなければ良かったなんて、後悔している。




神威「ちょっと外出る。」




そう言って浜辺を探し回るが、やはり海の中に住んでいる彼女はなかなか現れてくれない。




神威「はぁ………」




あの日からの何度目のため息だろう。

そのまま砂浜に座り、朝日が登る海を眺めていたら
近くの岩の陰に人の足が見えた。




誰かいるのか?


気になって岩の近くに行くと
そこには俺がずっと探していた女が裸で倒れていた。




神威「お、おい!?しっかりしろ!」



慌てて身につけていたマントを彼女にかけてやるが、規則正しい呼吸音がして彼女は眠っている。




神威「眠ってるのか…?」




なんで……裸なんだ?
それに足がある。あの時は確かなかったような…



何かあったに違いないが、
なによりもう会えないかもしれないと諦めてかけていた彼女に会えて嬉しかった。



俺は彼女にマントを巻きつけて、
横抱きにして城に戻った。

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設定タグ:銀魂 , 神威 , 短編集   
作品ジャンル:恋愛
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海月(プロフ) - 雅さん» あぁ、本当に申し訳ありません(TT)そう言って頂けると嬉しいです。新生活頑張って慣れさせて、戻ってきますね!応援ありがとうございます!頑張ります(^^) (2019年4月8日 5時) (レス) id: 560d352492 (このIDを非表示/違反報告)
- 海月さん» 更新停止の内容を読みました、海月さんの事情で更新停止になるのは辛いですが私はこの短編集が好きなのでこの作品が更新されるまで待っています。新生活頑張ってください! (2019年4月8日 2時) (レス) id: 8d17d1e32b (このIDを非表示/違反報告)
海月(プロフ) - あっきちゃんさん» 女性版神威ですね!分かりました!少し時間かかってしまいますのでお待ちください!リクエストありがとうございます(^^) (2019年3月31日 22時) (レス) id: 560d352492 (このIDを非表示/違反報告)
あっきちゃん - リクです!神威が女性になってしまったら!?できれば万事屋も出してくれると嬉しいです! (2019年3月31日 21時) (レス) id: a5080b36b4 (このIDを非表示/違反報告)
海月(プロフ) - 雅さん» リクエストありがとうございます!床ドンですね!わかりました!作りますので少しお待ちください(^^)応援もありがとうございます!頑張りますね(^ ^) (2019年3月30日 8時) (レス) id: 560d352492 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:海月 | 作成日時:2019年3月18日 1時

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