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「キミってあの人と付き合ってるノ?えっト…中学の時に居た茶髪のチャラそうなやツ。」


今まで会っていなかった時を埋めるかのように、最近は逆先くんとお出かけする事が多い。

…と言っても、時間が合う時に少し食事するくらいだけど。

それでも学校以外…プライベートでぼっちの私にとっては、週一回未満ですらもかなり多いと思ってしまう。

今日は息抜きに付き合え、とカフェに呼び出されていたのだが、何故このような話題が出たのだろうか。私なんかの事が噂されている気配もなさそうだけれど。


「え、なんで?そんな人と話したこと無いけどなぁ…。」


いくら昔の記憶を遡っても見当たらない。同学年でその見た目に当てはまる人もいないし。

同じ高校に進学した人にそのような人がいた訳でもないのに接点があるものか、と逆先くんに言葉を返す。


「あレ、違うノ?最近耳にしたんだけド。」

「えっ、違うよ〜…。なんでだろうね?」


うーんうーんと頭を悩ませていれば、そんな私を横目に彼は答えた。


「まぁ暇つぶしだからネ。」


ニコニコと何も無かったかのような笑顔でこちらに微笑む逆先くん。まるでさっきまでの出来事が無かったかのよう。

意味を理解した途端、彼はありもしない話を作り上げ、私で遊んでいたのだと悟る。私は別に貴方の玩具じゃないからね?

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作者名:もっち | 作成日時:2022年8月15日 1時

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