その24 ページ50
体の奥に突き上げる衝撃。
その瞬間、力が入らなくなって、私はついに膝をついてしまった。
ひゅうひゅうと気の抜けた様な呼吸音。
息をしたいのに上手く吸えなくて、とても苦しい。
目の前で笑っている奴等の声すらもだんだんと聞こえなくなってくる。
奴等が今どんな表情をして、私を見ているのかもわからない。
(...高杉さん)
人間、死期が迫ると走馬灯が走ると言われているが、どうやらそれは本当らしい。
ーー「A」
だって今、ここにいるはずのない、あの人の声が、あの人の姿が、今ボンヤリと視界に移っているのだから。
ーー「...オメーはよくやった」
そう言って私の頭を優しく撫でる彼。
それがとても心地よくて、私はそれをただ受け入れる。
ーー「...ゆっくり休め」
その瞬間、私は意識を手放した。
.
パチッ
「...あれ?」
何故だか知らないが突然目を開けると、見知った天井の模様が。
「...夢?」
キョロキョロと周りを見渡すと、どうやら医務室のようだ。そして更に腕に沢山のチューブが取り付けられているのが目に入り、思わずギョッと目を見開いた。
(わ、私は一体...)
暫く観察していると、
ガチャッ
扉が開く音がして、そちらに反射的に視線を向けた。
239人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「銀魂」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ソラ - りおさん» コメントありがとうございます!思い付きで更新しているため、不定期になってしまい、読書の方には迷惑をかけております汗なるべく更新していきたいと思っているので、よろしくお願いします!♪ (2020年2月12日 18時) (レス) id: c2cc8b33f9 (このIDを非表示/違反報告)
りお(プロフ) - 高杉さんかっこいい…… ここからの展開が楽しみすぎます、!!! そして主様更新頑張ってくださいッ (2020年2月12日 16時) (レス) id: f7e6660386 (このIDを非表示/違反報告)
ソラ - きょこさん» コメントありがとうございます!また更新が遅れて申し訳ないです...。きままな更新で行きたいと思ってますので、ちょくちょく覗きに来てくださると嬉しいです♪ (2020年2月12日 0時) (レス) id: 64cc8cd8ee (このIDを非表示/違反報告)
ソラ - 沖田レイアさん» ありがとうございます〜!そう言って貰えると大変嬉しゅうございます♪亀更新で申し訳ないですが、最後までお付き合いくださいませ。。 (2020年2月12日 0時) (レス) id: 64cc8cd8ee (このIDを非表示/違反報告)
きょこ - 続き楽しみにしてました!これからの展開が楽しみー!はぁ…無理やり腕掴まれたい… (2020年1月28日 23時) (レス) id: 6828360e61 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ソラ | 作成日時:2019年10月30日 14時