【銀魂】高杉さんとあれこれしたい【高杉晋助】

その5 ページ5

「...それで、神威さんは何しにここへ？」

「暇だったから」

「へ、へぇー...」

「.....」

「.....」



(やべぇ、全然会話が成り立たねぇ)


それもそうだ。

ずっと仲が悪かった相手と突然仲良くやりましょうなんて、真冬に半袖で富士山登ってくださいと言われるくらい無理な話である。


それでも高杉さんとの仲が深まるのならば、と万斉さんの意見に賛成してしまった数時間前の自分を殴りたい。そしてなによりも、



「...オイ、あれ見ろよ」

「あのAが神威さんと一緒に居るぜ」

「写メってやろうぜ〜こりゃ見物だ」



私と神威さんの仲は、鬼兵隊でも周知の事実。
ただでさえ目立つ廊下で二人っきりで居ると、通り行く隊士達が此方を見ながらコソコソと話している。
中には、携帯で写真を撮っている奴もいた。




「何見てんだ？見せモンじゃねーよ」



と一言忠告すると、漸くチラチラと感じていた視線は散らばった。


　
「...はあ」



やめた。

先ほどまで取り繕う様に声を掛けていたが、
今はそれすら面倒だ。
好きでもない、寧ろ嫌いな相手と話すのは、正直言って凄いストレスを感じる。

神威さんもきっと同じこと思ってるんだろーな。なんて思いながらチラリと横目で盗み見みると、バッチリと目があった。



「...何ですか」




相変わらず、何を考えているのかわからないあの笑顔を浮かべる神威さんに、嫌悪感丸出しで声をかける。




「...君ってムカツク顔してるよね。よく言われない？」




そりゃあこっちの台詞だっつーの。

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