その8 ページ34
溜まっていた仕事を徹夜で終わらせたせいで、あまり身支度に時間を掛けれなかった。
(もっとちゃんとすればよかったかな...)
なんて思いながら待ちぼうけをしていると、前方100m先に高杉さんを発見。
「高杉さーん！」
直ぐにかけよると、高杉さんも私に気がついた。
「早かったですね！今日は何処に行きます！？」
「あー...その、何だ」
浮わついてる私とは対照的に、高杉さんは歯切れの悪い反応をする。
「...はい？」
まさかとは思いつつも返事をすると、
「この間の取引先が早急に話し合いたいだと」
再び嫌な予感は的中。
「そ、そうなんですね...」
急激にテンションが下がり、思わず態度に出してしまった。すると高杉さんが突然、「...お前今日の夜空いてるか」と言ってきた。も、もしやこれはーー
「夜には片付きそうなんだが」
初の高杉さんからのお誘い！？
「は、はい！空いてます！というか高杉さんの為なら無理にでも空けます！」
一日中一緒に過ごせないと知り、確かにショックを隠せなかったが彼に誘われたという事実がそれを打ち消した。
「夜には戻る」
いいな？、そう言って踵を返す高杉さんに、胸がずきゅんと疼いた。
何今の覚悟しとけよって顔！！これはまさか！手を繋ぐをぶっ飛んで最後まで行っちゃうのか！？
.
「ーーという事がありまして」
「...ふーん」
「何その興味ないですって顔！もっと反応してよ！もっと喜んでよ！今夜私は、遂に心身共に高杉さんのモノになれるのよ！？」
「だって興味ないし」
そう言って呑気に茶を啜る男は、ついこの間までいがみ合っていた男。
あれから何だかんだいって会う度に会話することも増え、暇な時には酒を酌み交わす仲となった。
「...というかそんな大事な時にその格好はどうなんだい」
神威さんが呆れた顔で言う。その言葉でハッと我に返り、自分の姿を改めて鏡で見てみる。そこには、ボサボサの髪に薄化粧の疲れはてた女の姿が。
「そうだった忘れてたァァ！ど、どうしよう！？私今日どんな格好で行けばいい！？」
「俺に言われても」
縋りつく私を神威さんは鬱陶しそうな顔で見る。そんな顔されたって、わかんないもんはわかんないんだもん！！
「今すぐまた子ちゃんに...あっ！今日彼女は泊まり込みの任務があって居ないんだった！」
「...しょうがないなァ」
突然神威さんが立ち上がって、「付き合ってあげるよ」と言う。
「へ...？」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 239人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「銀魂」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ソラ - りおさん» コメントありがとうございます！思い付きで更新しているため、不定期になってしまい、読書の方には迷惑をかけております汗なるべく更新していきたいと思っているので、よろしくお願いします！♪ (2020年2月12日 18時) (
レス) id: c2cc8b33f9 (このIDを非表示/違反報告)
りお(プロフ) - 高杉さんかっこいい…… ここからの展開が楽しみすぎます、！！！ そして主様更新頑張ってくださいｯ (2020年2月12日 16時) (レス) id: f7e6660386 (このIDを非表示/違反報告)
ソラ - きょこさん» コメントありがとうございます！また更新が遅れて申し訳ないです...。きままな更新で行きたいと思ってますので、ちょくちょく覗きに来てくださると嬉しいです♪ (2020年2月12日 0時) (レス) id: 64cc8cd8ee (このIDを非表示/違反報告)
ソラ - 沖田レイアさん» ありがとうございます〜！そう言って貰えると大変嬉しゅうございます♪亀更新で申し訳ないですが、最後までお付き合いくださいませ。。 (2020年2月12日 0時) (レス) id: 64cc8cd8ee (このIDを非表示/違反報告)
きょこ - 続き楽しみにしてました！これからの展開が楽しみー！はぁ…無理やり腕掴まれたい… (2020年1月28日 23時) (レス) id: 6828360e61 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ソラ | 作成日時：2019年10月30日 14時
