【銀魂】高杉さんとあれこれしたい【高杉晋助】

その6 ページ32

高杉さんと任務をこなすことが増えてきたせいか、最近の私は単独でも仕事を任せられる様になり、ここ数日は忙しい毎日を送っている。

組織の下っ端である私ですら忙しいのだから、幹部の方は勿論、高杉さんに至ってはどのくらい忙しいのか検討もつかない。

もし私が彼の仕事量をこなすことになったとしたら、きっと過労で倒れてしまうだろう。



「はあぁ...」



思わず大きな溜息をつくと、今日行動を共にしていた武市さんが「どうしたんですか？」と声をかけてきた。



「いや、なんか最近忙しいなって」



そう言うと武市さんも「そうですね。最近ウチは色んな仕事を請け負っていますからね」とそれに同意する。



「...もう2週間近く高杉さんの姿を見てない」

「言われてみれば...。私も暫く見かけません」



彼は忙しい人である。それはわかってる。わかってはいるが...。



「会いたいよォ...」



一体彼が、どんな仕事をしているかもわからない。
　もしかしたらこの間神威さんが言っていた様に、本当は仕事じゃないのかも。そう思うと胸がどうしようもなく傷んだ。




「せめて、少しだけでも会えたらなあ...」



姿を見るだけでもいい。彼は元気でいるのか、無事なのかそれだけでも確認出来たら。
この仕事をしている限り、そう言った心配事は憑き物だ。



「高杉さん、怪我とかしてないといいな...」



ポツリと呟く私に、武市さんが「大丈夫ですよ。高杉さんは強いですから」と肩を叩く。


「落ち着いたらきっと、幾らでも会えます。それまで我々は仕事を片付けましょう。少しでも彼の負担を減らせる様に」

「そうだね...！こうしちゃいられないよね！頑張ろ、武市さん！」

「元気がないAさんなんてらしくないですよ。さあ、行きましょうか」



そう言って私達は残りの仕事に取り掛かった

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