【銀魂】高杉さんとあれこれしたい【高杉晋助】

その5 ページ23

「...そういえば新たに江戸で宿を経営しようとしているのだが」

先程のやり取りは何だったのだと言う位に話は展開する。

「お前さんも物好きだな」

「しかし今のご時世、色々と厳しくなったものだからなぁ」

どうやらここに集まっている連中は、江戸で色々な商売に手を掛けている者ばかりのようだ。


「ーー確か、高杉くんの所にはもう一人女が居たな。暫く貸してくれないか」


冗談にしてはゲスい事を抜かす天人に、先程の怒りがぶり返してきたが、必死に抑える。



「...鳳仙が居なくなってからと言うもの、今の吉原での商売も難しい」

「何も気にすることはない。我々で新たな花街を造り上げればいい」

「しかし、そうなれば女を集めなければならないな」

「丁度いい。この子が居るだろう」



そう言って私の手を取るオッサンに、青筋を浮かべながら「私に勤まるかしら〜」なんて言った。

再び沸き上がってきた怒りを沈めようと、冷えた水を飲む。すると、



「ーーどうだね、高杉くん」



天人は高杉さんの肩に腕をかける。てめーさっき手掴みで肉食ってたろ！汚ェ手で高杉さんに触るな！



「この子は教育次第では立派な娼婦になる。一つ、我々に協力をしてくれないか」



その言葉に思わずワナワナと震え始める。

でもここは抑えなければ！高杉さんの顔にも、鬼兵隊の顔にも泥を塗る！私が堪えればいいだけの話だ！
ギュッと拳を握り、深呼吸を繰り返していると、今度は私の肩に手を置かれた。



「君は...高杉くんとは既にそういった関係なのかね？」



酒の匂いをプンプンさせながら、オッサンは私の胸元に手を伸ばした。


(何故こんな奴に胸を揉まれなきゃならねーんだ？！クソっ！クソっ！)


やり場のない怒りにどうにかなりそうだった。
必死に拳を握りしめ、太ももに叩きつけるも、これまでの怒りは簡単には鎮まらないものだ。


(ダメだ...これ以上はーー)




「鬼兵隊の総督ともなれば、幾らでも女を飼うことが出来るだろう。今度私にもーー「オイ」ハッ！？」

「よくも...よくも、私の目の前でーー」



ヤバい。
そう思ったが、自分では止められなかった。



「私の目の前で高杉さんを侮辱するって事は…、てめーら死ぬ覚悟出来てんだろーなァァ？！」

「ぎゃあァァァ！？」

「これ以上はやってらんねェ！バカにしやがって！クソっ！クソっ！許さねェ！テメーら全員殺しても殺したりねェ位になァ！！！」



そこからの記憶はない。

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