前夜の迷いと決意 ページ40
ゆとりの言葉に反発しようと口を開いたが上手く言葉が出てこずに開いたり閉じたりするだけだった。
ツ「ゆとりに賛成。
少しでも可能性があるなら、俺はそれにかけるよ。」
次いでツナカンが口を開いた。
『んな事言っても…!』
もしも、上手くいかなかったら……?
扉の向こうに何も無かったら?
無「もるくん。」
俺の目の前に出た無音は、
これに人生をかけてきたと言わんばかりにいつもとは違う鋭い目をしていた。
無「信じてもるくん。今度はひとりじゃない。
扉を開くことには意味がある。」
まるで自分の人生をかけたゲームのように、
無音は俺を説得した。
『……ちゃげは?
ちゃげだけじゃない。他の皆は?
燭台の光が消えたら、忘れちゃうんだって……それでもいいの?忘れたら、
忘れたら、戻れない。』
じゃむや、みはにぃ、ちゃげが反対意見を述べてくれるんじゃないかって
淡い思いを抱いてそちらを向くが、
彼らは反対意見など存在しないかのようだった。
ツ「取り敢えず、やってみない事には何もわからない。
もるでおも、手を貸して欲しい。」
少しの時間をおいて、俺はゆっくりと頷いた。
『今夜、決行しよう。
それまでは各自、額から出ないように。』
陽の光は絵にとって標的だ。
長い間浴び続けるとあまり良くないだろう。
みんなもそれに賛成してくれて、俺とゆとりで館内を一周する。
ゆ「うん。じゃあ、また今夜。」
『…今夜が一番大変になりそうな気がする』
ゆ「もるちゃん、ファイトっ!」
頭を撫でられてイラッとしたがそれ以上に少し癒された。
『サンキュ。』
軽く手を振ってゆとりの額の光を消した。
俺もそろそろ休もう。
長い廊下をひとり、とぼとぼと力なく歩いて行った。
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さわ(プロフ) - 櫻木さん» 返信遅なってしまい、申し訳ありません!垢は違いますが甫丹です!! 続きはもうしばらくお待ちくださいませ!これからもよろしくお願い致します! (2018年11月27日 11時) (レス) id: 301fe0be56 (このIDを非表示/違反報告)
櫻木 - 初コメ失礼します! まさか、こんな展開になるとは...!! 毎度楽しく見させていただいております!!これからもどうか無理せずに投稿してください!!続き待ってます!! (2018年10月24日 19時) (レス) id: 2a67047880 (このIDを非表示/違反報告)
甫丹(プロフ) - 郁 さん» ありがとうございます!これ使って涙拭いてくださいね♪(ハンカチ)これからもどうかよろしくお願いします! (2018年5月14日 8時) (レス) id: 80ec57b979 (このIDを非表示/違反報告)
郁 - まさか、こんな展開になるとは……!!と思いながら私も毎回涙ぐんでみています!最高です!! (2018年5月2日 0時) (レス) id: cafac69d00 (このIDを非表示/違反報告)
甫丹(プロフ) - さなさん» ありがとうございます!亀更新ですが何卒よろしくお願いします!! (2018年5月1日 18時) (レス) id: 80ec57b979 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:■□ x他1人 | 作成日時:2017年12月11日 19時