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第5夜 ページ5






「あーーーー好きだなぁ」


「Aたんさっきからずっと言ってる」

「いいじゃない、恋する乙女って感じで」



今日は女子3人で楽しい楽しい女子会を開いている。



「でも薬作り(乳鉢ですり)ながらだよ??」

「だってA 医官だし」

「ヤムさんも魔導書持ってきてるしねえ」



もっとほらショッピングとか! 色々しようよ!! ピスティの声はこの二人には届かない。


「その代わりお菓子作ってきたんだから許してよう」

「うん、許す許さないの前にほとんど平らげてるけどね」

「だってAたんの作るお菓子最高に美味しいんだもん」



なんだかんだ仲は良さそうだ。他愛もない会話だがテンポはいい。時にボケとツッコミに別れてひとつの話題を面白おかしく展開させている。

本人たちは至って真面目にガールズトークをしているだけだが、周りからしたら聞いていて飽きない、まるでパフォーマンスだ。



「ねね、Aたんはジャーファルさんのどこが好きなの?」

「あ、それ私も聞きたい」

「えー? 眉目秀麗で政務の時はしっかりとした頼りがいのある感じなのに戦闘になるとめちゃめちゃカッコよくて、でもふとした時に見せる笑顔とか酔っ払ったら可愛いし、怒りっぽいのが弱点なとことか…え? 全部好きだけど?」



 恥ずかしげもなくスラスラと言った。ちなみにこれだけで話は終わらない。2人には言ってないが、ジャーファルと一緒にいると楽しいし落ち着くし…沈黙になっても辛くない。遠く離れれば会いたいと思える存在だ。



「あら、それならAも戦ってる時すごいイケメンだったわよ?」

「あぁ! こないだのとかね!」

「えぇ? 2人ともそれ本気で言ってます? 私 非戦闘員ですよ???」


「でもあなた『金属器』使いじゃない」

「そうだよ、シンドバッド様以外の唯一の『金属器』使いじゃん」




そう、実は彼女、王の器に認められた人間なのだ。いつも首から下げている懐中時計に八芒星は宿っていた。

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むらてゃ(プロフ) - 続き楽しみにまってます (3月16日 3時) (レス) id: d9254dd9a4 (このIDを非表示/違反報告)
あまね(プロフ) - ジャーファルさん尊い (8月2日 16時) (レス) @page37 id: 2b125e9969 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:白咲 紫 | 作成日時:2022年3月27日 14時

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