検索窓
今日:10 hit、昨日:10 hit、合計:16,067 hit

第27夜 ページ27






「そういえばはーちゃん (羽根ペン) そろそろ寿命なんですよねぇ」

「あんた今でも持ち物すべてに名前付けてんですか」

「いえ、昔も今もお気に入りたちだけです。」

「……では、例の骨格標本は?」

「あれはまた別格です」



相変わらず独特の感性してるな???

なんて思いながら街をぶらりと歩くジャーファルとA。いつかガラスペンも使ってみたいんですよねえ〜〜とAは呑気に呟いている。


ちなみに、2人ともめちゃめちゃ有名人 (政務官且つ八人将と自他ともに認める優秀医官) なのであちこちから声がかかる。



「グラサンか何か付けてくれば良かったですね」

「武官に捕まりそうですね」

「あははジャーファルさん似合わなさそう」

「そっくりそのままお返ししますよ」



何だか今日は比較的のびやかな、ゆったりまったりな時間が流れている気がする。
終始、お互いのことをいじったりしているが、そこには少なくとも愛が存在していると思われる。



「見て、ジャーファル様とA様、いい感じゃない?」

「ほんと、微笑ましいわ」


「(なんだなんだ?)」



街の人々 (主にマダム) が2人の仲睦まじい姿を見てニコニコしている中に混じった最後の心の声はそう! 勤務時間外は働かない主義のシャルルカンくんである!!

※ちなみに彼は今ヒゲを伸ばすのを隠すため (変な) 布を付けています。


「(あれはジャーファルさんと、A…。で、デートか!!?)」


シャルルカンは懸命に耳を澄ませて会話を聞こうとした。(いちゃラブしてるの聞きたかった) が、距離が離れているため聞こえたのはほんの一部分のみ。



「…シン…王のお嫁さん…なる……」

「そ…なん…」



「(……? !?)」



シャルはこう解釈した!



『シンドバッド王のお嫁さんになります』

『そ、うなんですか……』


「(!!?!?)」


いやいや、まさか、そんなはずは……でも、そう聞こえた…、これは急いでマスルールやピスティに伝えなければ!

シャルは走った。

王宮へ。

でも走れなかった。

後ろから声がかかったのだ。



「あれ、シャルさん? こんなとこで何してるんですか?」

「アッ……あー、いや、これはだな」


「???」



Aとジャーファルは挙動不審な彼に顔を見合わせた。

第28夜→←第26夜



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (48 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
120人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

むらてゃ(プロフ) - 続き楽しみにまってます (3月16日 3時) (レス) id: d9254dd9a4 (このIDを非表示/違反報告)
あまね(プロフ) - ジャーファルさん尊い (8月2日 16時) (レス) @page37 id: 2b125e9969 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:白咲 紫 | 作成日時:2022年3月27日 14時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。