君の心に私はいますか？《黄瀬涼太》

Look at me 22 ページ24

黄瀬「A」





『ん？』





黄瀬「明日、予定空いてるっスか？」




優しい声で尋ねてきた彼に





『空いてるよ』




と答える。





黄瀬「じゃ、デートしよ！」





『いいよ。でも黄瀬君、モデルの仕事は？』





黄瀬「明日はオフなんスよ！やった！！」




通話でも黄瀬君が嬉しそうなのが分かる。




良かった。





黄瀬「明日の一時半に迎えに行くっスね！」





『うん、待ってる』




正直、これで黄瀬君の印象が変わったかと聞かれれば多分否と答える。




信じたくても信じられないのは辛いけど、どっちが本物の黄瀬君なのか私には分からないから。





黄瀬「Aっち？」





『え？！あ、何？』




再び戻った呼び方に少し寂しさを覚えた。





黄瀬「聞いてなかったんスか？！結構恥ずかしいこと言ったんスよー！？もー！」





『へぇー……もう一回言ってよ』





黄瀬「絶対からかってるっスよね！！」




だって黄瀬君とこんなに話したのは久しぶりだから、なんて私には言えない。




こういうところも黄瀬君が浮気した原因なのだろう。





黄瀬「ちゃんと聞いててくださいっス！」





『うん』





黄瀬「……俺はもうAのことしか見ないから、Aも俺のことだけ見てほしいっス！……ｺﾎﾝ………切っていいっスか？？！！なんかいたたまれないっス！！」





『待って』




咄嗟にそう言っていた。





『もう少しだけ涼太の声が聞きたい』




初めて呼び捨てにした君の名前。




君はどんな顔をしてたのかな？




今となってはもう分からないね。









*****

少し遅くなりましたが、黒子のバスケ見に行きました！
みんな めちゃくちゃかっこ良かったです！
黄瀬さんがもう…本当…
それにもらった缶バッジが黄瀬さんでした
長くなるのでまた次の回で書きます((書かんでええ

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