君の心に私はいますか？《黄瀬涼太》

Look at me 20 ページ22

黄瀬side





俺の思い描いていたシナリオは、ここまで来てその形を変え始めてしまった。





その原因になるのがまさか黒子っちだとは思いもしなかったっスけど。






『……あーあ…潰しに来るのは青峰っちだと思ってたんスけどね』





黒子っちを泳がせてたのは間違いだった。





今日だってもう少しのところだったのに。





Aにバレないようこっそり鍵を盗って、それに気付いたAが教室まで来て、俺がキスしてるところを見て泣いて。





あそこで黒子っちが来なければ、Aの可愛い顔をもう少し見てられたのにな。






女「あれ？涼太君まだ帰ってなかったの？」





声の元を辿れば、さっきキスした女がいた。






『あー…うん、ちょっとね』





この子は知らないんだろうな。





自分が利用されてることなんて。





可哀想なんて思わないっスよ。





だって寄ってきたのはそっちなんスから。






女「ねーねー、先生会議だし、保健室行こ？」





上目遣いで話せばなんでも可愛いとか思ってんスかね。






『いいんスか？…多分今日は優しくできないっスよ？』





なんで俺は了承しちゃってるんだろう。





…A。





Aがすごく恋しい。





我慢の限界かもしれないっス。





それで乱暴にしちゃったらごめんね？A。





空き教室での言葉は嘘だから。





本当は全部愛してるっスよ。








だからあと少しだけ待っててくれる？








別れるなんて言わせないから。









*****

黄瀬さんが荒れまくってる回。
っていうかここまでくるとホラーですけどね((
いつの間にか鍵を盗んでいるという黄瀬さんらしからぬ技。
分からないところなどあったら気軽に質問してください。
答えられる範囲で答えます！
長文失礼しました！！

捕捉3/22 黄瀬君は心の中ではAっちではなくAと呼んでます

Look at me 21→←Look at me 19

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す