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『何?』


冷たく、あっさりといい放つ。


『またまたぁ〜山田は冷たいなぁ!俺、なにかした?してないよね〜!ヒャハハハ』



酔ってんのかな、伊野ちゃんの口は止まらない。





『俺PHS止められちゃって〜参った!今ー大貴って奴の家から電話かけてんだよね!頭良くない?今からそいつに替わりまーす!』



『え…ちょっと待っ…』



最後まで言い終わらないうちに、電話の相手が変わった。






『もしもし?』



『えっ…もしもし』


つい反射的に答えてしまう。



『俺、伊野ちゃんのダチの有岡大貴。あいつ今かなり酔ってるみたいでごめんな?』


伊野ちゃんとは正反対のちょっとハスキーな落ち着いた声。



『大丈夫だけど…ってか大貴くんだっけ??家から電話して大丈夫なの?怒られない?』


『つーか大ちゃんでいいから!PHSの番号聞いていい?俺からかけ直す。」






そしてお互いの電話を交換した。
これが大ちゃんとの出会いだった。
有岡大貴…。
いや、大ちゃんと番号交換をしたあの日から、夏休み中は毎日のように連絡を取り合った。





連絡を取り合ってからわかった事がいくつかある。
まず、俺と大ちゃんはクラスは離れて遠いけど、同じ学校に通ってるってこと。
そして大ちゃんは伊野ちゃんからよく聞いていたから俺の事を知ってるらしい。


2人は暇さえあれば連絡を取り合い、徐々に仲を深めていった。

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作者名:ありやまメロディ♪♪ | 作成日時:2018年5月27日 13時

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