8：異常事態 ページ9
「その先輩の家は！？」
Aも、冷や汗を垂らしながら素早く尋ねた。
「家？ 確か泉区の方……」
虎杖はそこまで言うと、急に黙り込んでしまった。
このタイミングで黙られるのは、不吉な予感しか覚えない。
「なんだ？」
伏黒が問う。
──次の瞬間、虎杖は衝撃的な答えを返してきた。
「そういや、今日の夜学校でアレのお札剥がすって言ってたな」
Aと伏黒の顔が、同時に強張ったまま固まる。
2人の顔を見て、ようやくこの事態が只事ではないらしいと気付いた虎杖が問うた。
「え……もしかしてヤバイ？」
Aは、少しでも気を鎮める為にフーッと息を吐いてから答えた。伏黒もそれに続く。
「ヤバイとかいうレベルじゃないよ」
「ソイツ──死ぬぞ」
「お札って、そんな簡単にとれんの？」
「いや、呪力のない人間にはまず無理だ！ 普通はな！」
3人は病院から飛び出し、杉沢第三高校に向けて全力疾走真っ只中だった。
危惧していた事態が遂に起きてしまった。
これは只では済まなさそうだ。
「今回のは中のモノが強すぎる！ 封印も年代物、紙切れ同然だ！」
「特例に特例が重なったってこと！」
焦りの色を見せる2人を横目に、虎杖は心の中で呟いた。
(……つってもなあ、“呪い”なんていまいちピンとこねえ)
Aが嘘を吐くなんて有り得ないとしても、すぐに理解できるような次元の話ではない。
だが、2人の焦り様は普通じゃない。
杉沢第三高校の校舎が見えてきた瞬間、3人を禍々しい“何か”が包んだ。
(“呪い”なんて……でも何だ！？ この
校舎──いや、学校の敷地内全てが邪悪な気配に覆われている。
これは……かなりヤバい。
Aは改めて気を引き締めた。
「
「！！ 待てよ！ 俺も行く！ やばいんだろ！？」
正直ここに来るまでは半信半疑だったが、この圧を感じて分かった。2人があそこまで焦る理由が。
「二月やそこらの付き合いだけど……友達なんだ！ 放っとけねえって！」
しかし伏黒は、有無を言わさぬ勢いで改めて言った。
「──ここにいろ」
────────
起きたら殿堂入り＋最高3位でビビり散らかしました！！
こんなに早く殿堂入りしたのは初めてです……！！
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これからも更新頑張ります！！
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YUKIKA(プロフ) - 続き待ってます (2022年12月9日 2時) (
レス) @page23 id: 342256db66 (このIDを非表示/違反報告)
プスメラウィッチ - 初めまして、この小説は五条悟オチですか？できれば五条悟オチでお願い出来ますか？続き頑張って下さい。応援してます。 (2022年3月12日 20時) (レス) id: 6c0ddf792c (このIDを非表示/違反報告)
ヒメアミ(プロフ) - 夢花さん» ありがとー！！！ 全然大丈夫よ！姫はHEROになれるかの方も更新頑張るね！(*^▽^*) (2021年9月10日 21時) (レス) id: 773d896b8c (このIDを非表示/違反報告)
夢花(プロフ) - ヒメちゃん新作おめでとう!!!言うの遅くなってごめんよ_(._.)_ (2021年9月10日 21時) (レス) id: 78d9e81099 (このIDを非表示/違反報告)
ヒメアミ(プロフ) - まくすうぇるさん» 話の流れは原作通りにするつもりなのですが、救済についてはまだちょっと考えています。やるかもしれません。地獄が軽減される(？)かもしれません。悩ましいです……！ (2021年9月1日 17時) (レス) id: 773d896b8c (このIDを非表示/違反報告)
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