4：合流 ページ5
杉沢第三高校に向かうまでの道中に、Aと補助監督はかなり親しくなった。
補助監督の名前は森下蓮、23歳彼女募集中。
出身地は秋田県。
ハヤシライスは好きだがカレーは苦手。
もともと呪術師の才能には恵まれておらず、最初から補助監督を目指して呪術高専に入った。
熱帯魚を飼っていて、近々水槽を大きくして魚を増やそうと思っている。
……などなど、かなり沢山の情報を聞き出すことができた。
いや、この情報を誰かに渡すとかいうつもりはないのだが。
Aが更に会話を広げようとした、その時。
Aの視界を、一瞬見覚えのある人物がよぎった。
反射的に、車の窓に張り付くようにして人物が走っていった先を見る。
すると今度は、見覚えのある人物2号がAの視界を走り去っていった。
気づいた時には、Aは森下に向けて大声を張り上げていた。
「止めてください！！」
キキーッという耳をつんざく音と共に、急ブレーキがかけられる。
シートベルトを閉めていてよかった。
シートベルトを外したのち、素早く車のドアを開けて車外に飛び出る。
足の速さには割と自信がある。
Aは自分の中のアクセルを踏むと、「見覚えのある人物2号」を追いかけた。
「恵！！」
「見覚えのある人物2号」とは、他ならぬ伏黒のことだった。
伏黒が一瞬でこちらを振り返った時には、Aは彼に追いついていた。
「A！ 来てたのか」
冷静に努めようとしているらしいが、明らかに嬉しそうなのが全く隠しきれていない。努力は見受けられる。
Aはコクリと頷くと、素早く尋ねた。
「今、追いかけてたのって……」
「呪物を持っている奴だ」
「え！？ 何で！？」
「詳しいことは、追いながら説明する」
「あ、ちょっと待って。森下さん待たせてるから、帰ってもらうよう言わないと」
Aのその言葉に、伏黒の表情が露骨に険しくなった。
「誰だよその男」
「男だなんて言ってないから！ ていうか補助監督の人だし！」
Aはすっかり呆れきっている。
と言ってもAの周囲の人々は大体こんな感じなので、慣れたものではある。
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YUKIKA(プロフ) - 続き待ってます (2022年12月9日 2時) (
レス) @page23 id: 342256db66 (このIDを非表示/違反報告)
プスメラウィッチ - 初めまして、この小説は五条悟オチですか？できれば五条悟オチでお願い出来ますか？続き頑張って下さい。応援してます。 (2022年3月12日 20時) (レス) id: 6c0ddf792c (このIDを非表示/違反報告)
ヒメアミ(プロフ) - 夢花さん» ありがとー！！！ 全然大丈夫よ！姫はHEROになれるかの方も更新頑張るね！(*^▽^*) (2021年9月10日 21時) (レス) id: 773d896b8c (このIDを非表示/違反報告)
夢花(プロフ) - ヒメちゃん新作おめでとう!!!言うの遅くなってごめんよ_(._.)_ (2021年9月10日 21時) (レス) id: 78d9e81099 (このIDを非表示/違反報告)
ヒメアミ(プロフ) - まくすうぇるさん» 話の流れは原作通りにするつもりなのですが、救済についてはまだちょっと考えています。やるかもしれません。地獄が軽減される(？)かもしれません。悩ましいです……！ (2021年9月1日 17時) (レス) id: 773d896b8c (このIDを非表示/違反報告)
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