編集の戸塚さん ページ4
戸「それで今日のハッシーは、ご機嫌斜めなんだ…(笑)いつもなら俺が来たら玄関まで走ってきてくれるのに、今日は寂しいね」
A「昨日も、ドックフード食べずに私のこと無視して水しか飲まないの。朝もふてくして寝てるし今もゲージの中で犬の姿で、ふて寝してます。」
私は、家で小説を書いている。そこそこの売り上げもあるし、一応職業は小説家かな?
私の書く小説の出版社の編集者、戸塚さんが今日は、今度発売の小説の編集点と本につける帯の案サンプルを伝えに来てくれたのだが、昨日の良亮のことで話がすすまない。
戸塚さんは、良亮が犬でもあり人でもあることを知っても仲良くなりたいと言ってくれて、今では良亮と凄く仲が良い。
「トッツーは人間だけど凄い優しい。俺、トッツー大好き!」といつもならしっぽフリフリで玄関で戸塚さんが来るのを待機するくらいなの良亮なのだが、今日は戸塚さんのこともスルーするくらいに拗ねて昨日から、リビングにあるゲージの檻の中でシュンとしている。
戸「ハッシーは、本当にAちゃんのことが大好きなんだよ。それこそ犬とか人間とか気にならないくらいに」
A「でも私は…良亮を拾ったときから、犬としてしか良亮を見てこなかったから…好きとかの感情は愛犬としてだし…」
戸「そこが難しいよね。ハッシーは飼い犬でもあり一人の男でもあるわけだから、愛犬として見ていいと思う。けどたまには、一人の男としてハッシーを見てあげてもいいと俺は思うよ?」
A「うーん…あ、すいません良亮のことばかりで仕事の話しが進みませんよね。今日の編集部分の話ししに、せっかく戸塚さんが来てくれたのに…」
戸「いやいや、全然大丈夫だよ(笑)俺は、Aちゃんの担当編集でもあるけど、ハッシーの友達でもあるからさ!」
リビングとは別の仕事場で戸塚さんと話をしていると、トントンッと仕事部屋のドアがノックされた。
ノックしたのは、良亮で、人の姿で部屋に入ってきた。戸塚さんの姿を見ると、少しだけ笑顔になった良亮。
橋「トッツー、お仕事?」
戸「そうだよ。久しぶりだね、元気?」
橋「全然元気じゃないよ…」シュンッ
戸「そうみたいだね…(苦笑)」
40人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:萌☆ | 作成日時:2018年11月17日 2時