第三章 雄叫びの略奪魔レッドヘッド ページ47
そう言ってトウマは、ブリザードウルフのカードを空に掲げた。
レッドヘッド「あ…よこせ！白い、犬！」
レッドヘッドはそれに反応し、目を赤く光らせて言った。それにトウマは…
トウマ「欲しいなら、電光石火時代で僕と勝負しろ！」
そして、河川敷へと移動したトウマ達はバトルを始める。
レッドヘッド「俺…勝つ、白い犬、貰う！」
トウマ「…行くぞ、バトルスタート！」
トウマ「まずは僕のターン」
トウマ「カードをドロー…スライムをロックフィールドにセット。アタック表示でターンエンド！」
レッドヘッド「俺の、ターン…ドロー。ゴブリンのアビリティで、スライムに先制攻撃」
トウマ「……」
ケースケ「しまった…！」
ナツメ「なんかまずいの？」
ケースケ「ゴブリンのカードは自分と同ランクか、
それ以下のモンスターなら、相手の先行攻撃表示を無視して先制攻撃できるアビリティを持っていて…」
ナツメ「ごめん。何言ってるかよく分からない」
ケースケ「………」
ナツメに説明を遮られ、不満げに顔をしかめるケースケ。その後もバトルは続いていく。
トウマ「僕のターン…カードをドロー、ペガサスをフラッシュフィールドにライドスタンバイでセット。ターンエンド」
レッドヘッド「俺の、ターン…ドロー！バジリスクをフラッシュフィールドに攻撃表示でセット。ターンエンド…」
トウマ「僕のターン…カードをドロー…！」
トウマ「…僕の勝ちだ！」
レッドヘッド「？」
トウマ「ブリザードウルフ！」
トウマはブリザードウルフのカードを、強気な表情で見せつけた。
レッドヘッド「ッ！？」
トウマ「ライトニングフィールドに、ブリザードウルフをセット！次のターンで必殺技…【大氷河期時代】発動！」
レッドヘッド「くっ……ド、ドロー！」
悔しげにカードをドローするレッドヘッドだが、何かに気付いた瞬間、狂った様に笑い出した。
そして…
レッドヘッド「赤い竜！」
A「…！」
アキノリ「あっ…！」
ケースケ「バーニングドラゴン！？」
その時、レッドヘッドの身体から黒いモヤが出現し、おぞましい姿へ変貌する。
アキノリ「えぇ！？」
ナツメ「なんかやばそう…！」
『グアァァァッ！ヨコセ！シロイ、イヌゥッ！』
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作者名：エム | 作成日時：2024年1月6日 20時
