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第二章 死者の乗る自転車 ページ34
ひとまずナツメ達は場所を変え、公園のベンチで話をしていた。
「そんな大事になっていたなんて…ご迷惑をおかけしました…ごめんなチャリ…」
A「…チャリ」
ケースケ「…てか！これ何！？どういうこと！？」
ケースケはその妖怪に近付き、自身の顔の後について問い詰めた。
「ああ、それはバッテンと申しまして…」
ケースケ「全っ然消えないんですけど！！」
「かなりグイッ！ってやっちゃいましたが、1週間ほどで消えると思います」
ケースケ「1週間も！？」
アキノリ「…どうしてこんなことするんだ？」
A「ひょっとして…マサキ君って子と、何か関係があるんじゃない？」
「あ……はい…元々僕は、マサキ君の自転車だったんですが…」
アキノリ「所謂、物が妖怪になるパターンってやつか」
「ええ…僕は姿を消してしまったご主人のマサキ君を探していたんです…でもいつしか、マサキ君の顔を思い出せなくなってきて…マサキ君とよく行った場所で、同じ靴を履いている子を探すことにしたんです」
ナツメ「靴って…あ！ケースケの靴も一緒だった
ってこと？」
「えぇ！でもそのうち、マサキ君に会いたいという思いだけが暴走してしまい…マサキ君じゃない子にバッテンをつけるようになってしまったんです…でもまさか、マサキ君が亡くなっていたなんて…」
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作者名：エム | 作成日時：2024年1月6日 20時
