梵天の天使は私の全て

4話 ページ5

『姫、御待たせしました。そのまま良いと言うまで目を閉じていて下さいね』


自分のスーツにくるまっている姫の肩少し触れてスーツを羽織直す。


蘭着いたぞ

A死んでない

蘭分かった、怪我は?

A姫は大丈夫

蘭あいてはどうした

A今から降りる


会話のドッヂボールは出来ていないと自分でも分かっているのだがそんなことを気にしている暇はない。


左肩に一発、横腹に一発、右太ももに一発食らってるので出血がヤバい。アドレナリンがドバドバ出ているお陰でまだ動けるが、早く姫を連れて帰らねば。


それに姫の近くでスクラップなんて作りたくなかった為全員死んではいない。


逃げられないように両足を折って来たがココにゴミ掃除を頼まなくては。対した情報も持っていなさそうだし。


ま、私の処罰は免れなさそうだし何でもいいか。



蘭「A、美羽大丈夫かー？蘭ちゃんが来てやったぞ」


三途「美羽は怪我してねぇだろうな！？」


『大丈夫だ、姫は蘭の車に乗って下さい』


「Aは？一緒じゃないの？」


『私は三途の車に乗ります』


ギャーギャー文句垂れている三途を無視して蘭に姫を渡す。


蘭「……お前」


チッ、気付かれた。何か言いたそうな蘭に背を向けて三途の方に歩く。


『三途、行こう』


三途「命令してんじゃねぇぞ！！」

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