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歌唱力はもちろんのことあって、彼女の歌声に耳が……心が引き寄せられる
だけどそれ以上にすごかったのは彼女の雰囲気作りだ。
両思いの歌で愛おしそうに吸い込まれるような漆黒の目で見つめ、まるで君しか居ないんだと伝えるような彼女の雰囲気に、歌声に、パフォーマンスに、私は目が離せなかった。久々のこの感覚に私は酔いしれていた
さすが人気アイドル。この人とTricksterの輝きが合わさったらどうなるんだろう……
絶対凄い輝きが生まれる。そんな予感がした
歌が終わると彼女はまた騎士のようなかっこよくキリッとした表情をしてこの映像は終わりだった
騎士として守ってくれそうな圧倒的存在。だけど時折見せる笑顔がギャップで心に刺さった
歌でこの実力なら天祥院先輩が絶賛していた演技なんてもう素晴らしすぎるものだろう。。
椅子にもたれかかった私は、一息をついたあと一気に周りを片付け始めた
今すぐ片付けてTricksterのみんなに会おう。
そして、Tricksterのみんなに知名度のこと、共演者のこと、露咲先輩のことを話して、みんなから了承を得られたら露咲先輩に打診しに行く
もしTricksterのみんなから了承を得られたとしても、この共演は難しいことぐらい分かってる。
何せ露咲先輩は今”体調不良”で活動休止中。私が見た感じ身体的には大丈夫そうだけど、それが心の方なら治ることは難しいだろうし、強制はできないし、したくない
天祥院先輩にも説得は難しいとは言われたけれどもやってみなくちゃ分からない。
私は急いで片付け、そして教室から飛び出てTricksterのみんなを探し始めた
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...衣更真緒視点...
昼休みになりTricksterのみんなとお昼を食べようと食堂へと移動していた
北斗に、スバルに、真、いつもならここにあんずがいるんだが……今日は見かけないな？どうしたんだ？
俺は不思議に思い聞いてみた
衣更「今日あんずは一緒に昼ごはん食べないのか？プロデューサーとして忙しいとかなのかな」
俺はみんなと廊下を移動しながら、あんずと同じクラスの3人に聞くと…
3人は少し寂しそうにしながら、「あぁ」と北斗がいって
北斗「調べたいことがあるから4人でご飯を食べていてだそうだ。昼休みになったばっかりで生徒会長に呼ばれていたから何か頼まれたのかもしれない」
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作者名：sarai | 作成日時：2024年1月1日 3時
