47. ページ48
A「、、、久しぶりだね萌音 。私が元気そうに見える？」
私は皮肉を込めて、私らしくもない演技も何も無い引きつった笑顔を彼女に見せて、また笑う
私のこの対応を見て、Trickstarの子達…それに瀬名でさえも目を丸くして私たちのやり取りを見ていた
……酷い対応をしている自覚はある……
彼女に悪いことや酷いことしかしてないという罪悪感もある
。。謝らなきゃ。。
彼女からしてみれば才能がないやつからのただの八つ当たりと似たようなもので
私のその感情は去年の"革命"と似たようなものとなってしまう
私自身があの革命で関節的に傷ついて、、彼女も革命によって傷つけられたことを知っているのにも関わらず、、
私は今、、自分自身が毛嫌いしていた、自分たちが才能ないのに才能あるものを排除すれば輝けると思っていた最低な奴らと一緒になっていた
私は自分のことが最低だと思うけれども、どうしても彼女と一緒にいると劣等感しか出てこなくなって、普通の対応が取れない、、っ、、、
隠していたいのに気持ち悪い感情が溢れてくる
私がまたギュっと強く拳を握りしめると、私の反応を見た萌音 はなにか考えたような目をし、少し間を置いて、私の引きつった笑顔とは違う……にこやかな可愛らしい笑顔を私に向けてきた
萌音 「ん〜、私的には"身体的"には元気そうに見えるかな〜？…だからこそなんで今も"体調不良"を理由として活動休止しているのかは私には分からないな？」
彼女は不思議そうな明るい声で独特な雰囲気を纏いながらも最後の問いかけには……まるで朔間零さんがするような怪しげな笑みを浮かべ……何かを言わせようとする、私にとってはドンピシャリなところをつついて来た
ドクっと鼓動が大きく跳ね、…この短時間で何回目か分からないぐらいの居心地の悪さを感じた
なんて言えばいい…？正直に心が辛くなって、もうアイドルとして私は輝けなくなったって言った方がいいの、、
そしたら楽になれる？
もう萌音 にこんな酷い気持ちを思わなくて…ぶつけなくて済む？
私は、この短い時間で色々あったからか逃げ出したくもなっていた
逃げ出したら楽になれるだろう…それにもうアイドルも辞める予定だし………
でも…………このことを正直に言ったら……萌音 はいったい何を思うの……？
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 83人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：sarai | 作成日時：2024年1月1日 3時
