君の想い人は私じゃないんだ〘瀬名泉〙 (ページ39)

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私は瀬名に私が来たよってことを言葉にはしなかったけれどもなんとか伝えられ、あの子から私へと視線を向けれることには成功した。。

申し訳ないけど、良かったと思うのと同時に、なんだろう、、この間は……と思った

私は呼ばれたから会いに来たのに、来たらきたでなんで誰も話されないんだろう…と不思議に思った

……まあ、考えても無駄かな。とかく会いには来たし、瀬名にも会えたし、、、あとは話を聞くだけなんだけど、、

いったい誰が”ゆうくん”なのか問題だよね、、

私は必要最低限だけ話したかったのもあり、この中から探すのかという絶望感に思わずため息をつきそうになった。

…まず女の子は論外。ゆうくんの話は少なくとも私が聞いたのは去年からだし、去年なら女の子がいたとしたら私は絶対に知っていたはずだから、女の子がゆうくんでは無い

てなると、残りの4人のうちの一人なんだけど、、どれもこれもゆうくんって顔しているよな……失礼なのは承知なんだけど、、

誰も喋らないし、1番は瀬名に聞くのが1番だけど、、少し緊張感もあって話しかけづらかった

でも、このままいたとしてもしょうがない。。

私は意を決意して、瀬名に背を向け1人の男の子に駆け寄る…そして、、、

A「…貴方がゆうくん？」

と声をかけた。すると私が声をかけた男の子は

「…えっ！？俺ですか！？」

と驚いたのと同時に後ろから

瀬名「はああああ！？！？！？」

と瀬名の怒りの声が聞こえた。。

あっ、待ってこれ私間違ったな…笑

私は間違えたことに焦るよりも、謎に冷静になって神に祈るように諦めていた。すると隣に怒りながらやってきた瀬名が

瀬名「ちょっとA！！どう見たってこいつが”ゆうくん”なわけないでしょうが！！ゆうくんはあっちの美少年！！！！守りたくなるように儚い綺麗な子がゆうくんだよぉ。変な間違いしないでよね！！」

私が”ゆうくん”だと思っていた前髪をあげていた子はゆうくんではなく、気弱そうなメガネの子がゆうくんだったらしい

あの子がゆうくんなんだ…って、、！！

A「いや、分かるわけないよ！？笑私、ゆうくんと初対面だからね？
うーん、それにしてもこの子もゆうくんぽいと思ったんだけどな。ほら、顔的にゆうくんって顔してない？」

私は瀬名が変わらずに接してきたことに嬉しさを感じながらも私も前と変わらないように言葉を返した