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俺はその質問に答える前に、氷鷹が…俺が”求めていた答え”を言ってきたことに
そうか……なにも言われてないのか……
と少なからず安堵した
俺がさっき明星スバルがゆうくんを守っているように見えた姿を見て、俺は天祥院が俺に言ってきた”姫”という存在のことをふと思い出した
明星スバルのせいで思い出したのは癪なんだけどねぇ。でも、とても助かった
もしあんずが、天祥院がいう俺の姫なる存在だったとするならば、俺よりもTrickstarに先に何か言っていると俺は考えていた。
だけどそれがないってことは、少なくとも天祥院が言ってきた”姫”のことはあんずではない可能性が高くなったこと
あんずが天祥院に今回のことでは振り回されないということに安心できた
彼女がゆっくり休めて元気で笑顔でいていられるということに俺は嬉しさと安心でひとまず気持ちは落ち着ける……
まだ姫という可能性が低くなっただけで実際はそうかもしれないけど、少なくとも可能性が低くなっただけでも嬉しい
俺は目線を下に下げてホッと安心してあと、氷鷹の質問に答えた
瀬名「何となく。またこの子が振り回されるんじゃないかと思っただけだよ」
俺がサラッと質問を返すと、Trickstarは納得いかなさそうに一瞬顔を強ばらせたが、振り回されるということに心当たりがあったのか、なんとか理解したという感じで納得させていた
質問の内容に出ていた本人のあんずは「えっ？えっ？」と未だに不思議そうにしている。。
………こういう日常が続けばいいんだけどね……この子が笑顔でいれて何事もなく終われる日常が……
あ……そういえば………
瀬名「そういえばあんたらさぁ、なんでAに用があるわけ？呼んであげたけど、理由を聞いてないって思ってさ」
「あっ」といったように俺からの今度の質問を聞いたTrickstarとあんずはそういえば言ってなかったというようになっていた
聞き忘れていた俺も俺だけどさぁ、あんたら俺に教えてくれてもいいんじゃないのぉ？？
少し俺が不機嫌そうにしていると、あんずがAを探している理由を教えてくれた
Trickstarの知名度を上げなくてはいけないこと、そのためには知名度があって有名なアイドルAと共演したいということ。。
なるほどねぇ…そういう事か。確かにそれはいい考えだと思うけど。Aのことを考えたらちょっと酷な話だよねぇ
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作者名：sarai | 作成日時：2024年1月1日 3時
