君の想い人は私じゃないんだ〘瀬名泉〙 (ページ30)

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そう思った瞬間タイミング良くか、どうか私のところに急な風が突き抜けてきた

A「………ッ、、、なんか今日は風が強いな」

まるでこれから何かあるようなことを示唆しているような風

少し不思議には感じたが自然と怖いとか恐怖感は感じなかった

もう私に何かあるなんてことないんだろうしな。辞めること以外は。。

〜♬.*ﾟ♬.*ﾟ〜♬.*ﾟ

私が思いふけていると聞き覚えがある音が聞こえた気がした

……なんの音だろう？

辺りを見渡すと隣に置いてあった4角の物体が震えながら音を出していた

そう。音が発生していたのは私のスマホからで着信を知らせているものだった

……電話かかってくることなんて滅多に無かったから気がつくのに遅れたな………それにしても珍しいな？

いったい誰からだろう

事務所からとかだったらタイミングいいかな

辞めようと思っている意思も伝えたいし

私がスマホに目を落とした時、私はまさかからの相手に思わず目を見張った

その表示された名前を見て、驚きの感情と困惑が私に襲いかかる

A「な、、な………んで…瀬名…………」

Knightsのメンバーで、去年レオと私、瀬名の3人で一緒に活動していた仲間。

人1倍努力家で、でも、その努力している姿を一切見せなくて、完璧に身をこなす

プライドが高くて、

ツンデレで

だけど面倒見が良くて、

少し変わっているけどとても優しい

…………私の大好きな人………………

彼から連絡が来るなんて本当に久々で、いったいなんの用なんだろうかと困惑の感情に包まれた

だけど、それと同時に嬉しいという感情にもなってしまう自分と

なんで私が辞めようと意志を固めようとしている時に………というタイミングに思わず泣きそうになってしまった

なんでこのタイミングなの……ッ？

逃げ出すなってことなの？

ねぇ、もしかして今私が考えていたこと分かっていたの、、？

そんなことなんて有り得ないこと分かっているけど、どうしようもないタイミング過ぎて、そんなことも考えてしまう

ほんと、情緒不安定すぎだな、、私、、

１回悲観的になってしまったけど、私は気を取り直してスマホを見る

ただの連絡ってことぐらい分かってる。

だけど、何も無いのに期待してしまう自分がいて

それがとても嫌だった