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彼女の笑顔にドキッと鼓動が高まった
きっと顔も赤くなっていることだろう。俺はそれを隠すように、いつも通りの俺らしく嫌味を込めて返した
瀬名「返事は立派なんだから。ちゃんと休むんだよぉ」
と言って呆れた表情を作り出した。
誰も俺の表情に、行動に、違和感を持ってないことに気がついた俺は少なからず安堵した
守沢も「うんうん！」といって微笑み、和やかな雰囲気になる。
って、俺が話の腰折っちゃったけど……
瀬名「で？守沢になんの用があってきたの？」
と話を元に戻した。「あっ！！」ってあんずとTrickstarがハッとする
俺が話を折っておいてなんだけど、忘れるのもどうかしているんじゃないの〜？
あんずは守沢に少し控え気味になって聞こうとした
あんず「あの……露咲先輩ってこのクラスにいますか？」
………………まさかの聞いてきた内容に俺と守沢は驚いた。
あんずとTrickstarがやってきて、Aのことを聞いてきたからだ
基本的にAは他学年と絡まないし同学年の奴らとも関わらない
だから関わりがないであろう、このメンツがなんの興味を持ってAのことを聞いてきたんだろうと思った
守沢は驚きながらも、あんずの質問に普通に答えた
千秋「露咲のことか？残念だが露咲はA組ではなくてB組だぞ？」
そのことを聞いたあんずは「なるほど〜」と外れたかって感じで、Trickstarは「そっちかー！！」と声を漏らしている
………Aのクラスが分からないけど、とりあえずA組に来たって魂胆だろうねぇと俺は察した
なんの用があるかは知らないけど、Aに用があるならちゃんとクラスぐらい把握しときなよねぇ
と俺が思っていると、明星スバルが急に声をあげた
スバル「じゃあ、急いでB組に行かなきゃ！ありがとうね！ちーちゃん先輩！バイバイ！ワカメ先輩も！」
といって走り出そうとしている。他のみんなも、ゆうくんももうここには用がないといった感じで頭を軽く下げながらもB組にへと向かおうとする
相変わらず騒がしいなぁと思ったけどTrickstarが移動しようとした瞬間俺は声をかけた
瀬名「なに、あんたらAに用があるのぉ？用があるなら今連絡してあげようか？今B組いってもA居ないだろうし」
俺がそういうとさっきまで走り出そうとしていたこいつらは初めてキラキラした目で俺を見てきた
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作者名：sarai | 作成日時：2024年1月1日 3時
