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…………そう考えてくると俺の守りたい人が天祥院のいう姫にあたるのかと思った
だけどあの子はもう既に夢ノ咲のために、というかユニットのために色々としている訳だし、天祥院がわざわざ俺に断りを入れる必要はない。
俺はあの子と関わっているが、ガッツリと関わっている訳でもないし
断るとしたらむしろ俺じゃなくて…ほかのやつに断りを入れる方が筋としては通っているから違うと思うんだけどねぇ…
1度考えてしまったら、そう簡単に考えないようにするのは難しくて
悪い思考が離れなくなった
モヤモヤする気持ちの中、俺は必死に自分を説得しようと頭をフル回転していた
天祥院が俺に断りをいれてきたんだし、あの子かどうかはまだ分からないでしょう俺。しっかりしろ
それにあの子が天祥院の言ってきた姫だったとしても、天祥院は酷いことはしないと言ってきたわけだし、あの子だったら俺が頑張って守ればいいだけ
そう。俺は彼女を守るだけだ
俺が改めて心の中で彼女を守る決意をした時、俺の視界からクラスに入るドアからひょこっとツンツンしたオレンジ色の髪色をした少年が見えた
………あいつTricksterの………
いったい3-Aの教室に何しに来たんだと思っていたら
そいつは俺らの方を見て、ぱあと顔を、瞳を輝かせて大きく手を振った
スバル「ちーちゃん先輩ー！ちょっとこっちに来てくれない？」
結構大きな声で守沢を呼んだツンツンしたオレンジ髪色の少年…明星スバル…あいつ相変わらず声量バグっているよね〜それは守沢もだけど。
…そういえば守沢と明星スバルは同じ部活だったような気がする。だからちーちゃん先輩と守沢のことを呼んでいるのだろうか？
いや、あいつはそんなの関係ないか。俺の事ワカメって呼んでいるぐらいだしねぇ！！
明星スバルに謎に呼ばれている名前を思い出したあとまた若干イライラし始めたけど、冷静にへと戻る
守沢を呼んだって事は部活関係のことだろうか？まあ、俺には関係ないけどねぇ
その後の様子を見ていると守沢は明星スバルに呼ばれたことに気がついて「おお！明星！！どうしたんだ？」と負けないぐらい大きな声量でキラキラとした笑顔で会いに行った
その声量に驚いた明星スバルは「ちょっ、ちーちゃん先輩声でかすぎ！！」と突っ込んでいたが俺たちからしてみれば変わらないからねぇ？？って思わず俺も突っ込みたくなった流れだった
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作者名：sarai | 作成日時：2024年1月1日 3時
