君の想い人は私じゃないんだ〘瀬名泉〙 (ページ11)

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俺らがあんずからのお礼にまた笑顔になっていると、あんずはハッとして急に真面目な顔つきになった

あんず「私みんなに相談したいことがあって、さっき生徒会長に呼ばれたんだけど「ストーップ！！」…？」

あんずが俺らに何か相談事をしようとした瞬間、スバルが急に声を出して止めた

俺らもどうしたんだ？と不思議に思い、皆スバルへと視線を向ける

北斗「どうしたんだ。スバル。あんずからの話を遮って」

真「うんうん。一体どうしちゃったの？」

そんな俺らの様子にスバルは、もう！と言った感じで…効果音をつけて説明するならば、ぷんぷんと軽く不満そうにしていた

スバル「もう！ホッケーもウッキーも、サリーまでさっきの話のこと忘れていたの？今がそのタイミングじゃない？」

その言葉を言われた瞬間俺らは、ハッとして思い出した。

そうだった。この和やかな雰囲気で忘れていたが俺らはあんずを休ませようとしていたんだった

このタイミングが正直いいのかは分からないが、あんずが忙しい以上今逃したら、あんずを休ませる機会はないかもしれない

俺が思ったことはみんなも思っていたみたいで視線を交わし合い、頷いた

真「話遮っちゃってごめんね。あんずちゃん。僕らも君に話したいことがあって、申し訳ないけどそれが先でもいいかな？あ、ごめん、とりあえず座ってね！」

まずは話しやすいように真が席に座るようにとさりげない優しさで勧める

あんずは急なことに驚いてはいたけど、色々な人と関わってきたおかげか、順応性が高く「ありがとう」とお礼をいって俺らが開けていた席へと座る

さて、誰から話を切り出そうか。

そう考えているとみんな沈黙になって、絶妙な空気になった

あんずも俺らの謎の沈黙に気まづそうにしながら、おずおずとしながら声を振り絞って、、

あんず「その…話ってどうしたの？」

と聞いてきた。あんずが切り出してくれたんだ。俺らが切り出すのを躊躇してどうする。

衣更「そのさ…あんず今やっている仕事ってどれぐらいで一旦収まりそうだ？」

俺はまずあんずにどれぐらいで仕事が収まるのかを聞いた。

俺らじゃ他のユニットのプロデュースはできないし、手伝えることは手伝うけれども、まずは何があるか把握したかったからだ

俺の問いにあんずは、どうしたんだろう？と不思議そうにしながらも答えてくれた