・ ページ6
雷門中に着くと、各学校から響木監督に集められた沢山の選手達がいた。
体育館を除いてみると、オレンジ色のバンダナが2人の目に留まる。
「「円堂守！！？」」
夜「？」
ただし、約1名理解不能である。
友「なんで円堂守を知らないの！？無知にも程があるわ！」
夜「…なんか、あーいう駒は苦手だな。前向きな感じが気に食わない。でも、集団の先頭に置くには悪くない人種だね」
円堂を見つめたまま、一息に言い切った夜空に友希はため息をこぼす。
友「"あの"円堂守をこんなに酷く評価する人間、初めて見たわ」
凉「友希、こいつは人間じゃねぇ。間違えるな」
夜「酷くない！？」
3人の声が聞こえたのか、円堂が3人のいる体育館入口まで近寄ってくる。
円「お前達もここに呼ばれたのか？」
太陽のような笑みを浮かべて尋ねてくる円堂に凉は目を逸らしてそっぽを向く。その態度は友希に「任せた」と言っているようだった。
そんな凉の態度を受け取り、得意の偽物キラースマイルを貼り付け円堂の問いに答える友希。
友「えぇ、ご挨拶が遅れて申し訳ありません。私、花園友希と申します。そして隣のが…」
凉「鴉野凉」
無愛想ながらちゃんと名乗ってくれたことに安心し、次に夜空を紹介しようと思ったら…
友「いない…」
凉「夜空ならあそこにいるぞ」
そう言って凉が指さした先には、豪炎寺修也に絡む夜空の姿があった。
友「なんなのあの子！何してるの！」
そう言って駆け出していく友希の背中を、凉は手を振って見送る。
円「え…っと？」
凉「あぁ、悪い。あそこにいる銀髪が天月夜空だ。俺ら3人は同じ学校で、今日は響木監督に呼ばれてここに来た。」
円「そうなのか…実は、なんで呼ばれたのか全員分かってなくてさぁ…なんか知らないか？」
なんでも答えたくなってしまうような笑みで聞いてくるもんだから、一瞬躊躇いつつも「知らない」と返す凉。
「そっかァ…」としゅんとする姿に、謎の罪悪感を覚える。
凉((円堂守…恐るべし…))
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 2人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
イツキ(プロフ) - 雫(ｼｽﾞｸ)さん» ありがとうございます！！はい！読んでみようと思います！！ (2019年6月9日 11時) (
レス) id: d483986195 (このIDを非表示/違反報告)
雫(ｼｽﾞｸ) - とても面白いですね！ 作者さんのペースで更新を頑張ってください。 オリオンの刻印が好きで２つの作品を書いてます。 もし、良かったら読みに来てくださいね？ (自分の事までコメントしてしまい、すみません。) (2019年6月9日 10時) (レス) id: effc3bbfee (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：イツキ | 作成日時：2019年6月9日 9時
